スティックPCの魅力は、テレビを簡単にパソコンに変身させられる点だ。
だが、これまでのスティックPCは、低価格なため、CPUが非力だったり、メモリーが少なかったりと、性能面で満足できないことも多かった。
「スティックPC=低性能PC」と思っている人も多いだろう。

しかし、そうした考えは、もう過去のものとなりそうだ。

インテル株式会社は、CPUにCore m3-6Y30を搭載した新しいスティックPC「Compute Stick(型番: STK2M3W64CC)」を発売したのだ。
Amazonでの価格は5万3,796円(税込・関東への配送料無料)。

■スティックPC初のCore m3搭載機
最大の特長は、高性能ノートPCに搭載されている高速CPUを搭載した点だ。
これまでのスティックPCは、CPUにAtomプロセッサーが採用されてきた。
Atomプロセッサーは、省電力で低価格な反面、動作速度、処理能力は決して高くはない。
高速なノートPCに比べて、パフォーマンス的な面で劣っている。

本製品はスティックPCとして初めて、高速ノートPCにも搭載されているインテルCore m3を搭載した製品なのだ。

主な仕様は、CPUがインテル Core m3-6Y30(デュアルコア、2.20GHz、4MB キャッシュ)、メモリーが4GB、ストレージがeMMC 64GB、OSがWindows 10 Home 64ビットとなっている。
インターフェイスは、USB 3.0、HDMI、microSDXCカードスロット、無線LAN(IEEE 802.11ac)、Bluetooth 4.2などを備える。

本体サイズは幅38×奥行き114×高さ12mm。重さは381g。
CPUは上位モデルだが、小型で軽量のスティックPCに仕上がっている。


本製品と付属品


これまでスペックに満足できずにスティックPCの購入を迷っていた人には、本製品は十分に検討する価値があるだろう。


ITライフハック 関口哲司