日本語の「もったいない」という言葉が世界中で広まり、モノを大切にする日本人の精神は世界から見習うべきだと言われています。しかし、メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』の著者である高橋さんは、先日アメリカ人から受けたある質問によって、彼らが日本人の美徳を完全に理解することは難しいと感じたようです。日本人には当然でも、アメリカ人には理解不能な「ある習性」とは?

ニューヨーカーが驚く日本人の習性

アメリカ人の友人と“NIPPON”について話すと、非常に面白い刺激をもらいます。 

彼らはみんな日本を褒めてくれ、素晴らしい国だと賞賛します。 

話し相手が僕だから(笑) アメリカ人はどうあれ、まず褒めるw

でも、それを差し引いても、 日本の良さを知ってくれている人は多い気がします。 

もちろん、不思議な風習についての疑問も口に出してきます 。 

・どうして学生がみんな、ブランドバックを持てるんだ? 
・「つまらないものですが」と言いながら、プレゼントを渡された。 
・上司から勧められたお酒を飲まないと出世に響くって本当か?
etc………

そのつど適当に答えるようにしていますが、先日、ちょっと面白い質問をされました。 

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「車のバンパーについた傷まで修理するのか!?」

今まで考えた事もなかったけど、確かにそう言われれば、不思議です。 アメリカ人にしてみると、信じられないことなのかもしれません。 

本来、バンパーは車本体に傷をつけない為の物。 車を守る為にあるもので、バンパー自体は傷つくことが前提でこの世に出来たもの。 

それを直すのは、世界でも日本人だけだそうです。 

でも、それはモノを大切にする日本人の美徳。 やっぱり僕も車を修理に出す時、傷ついたバンパーはついでとはいえ、お金を払ってでもキレイにしてもらいたい。 

そこは彼らにいくら説明しても理解してもらえない点だと思います。(笑)

理解してくれなくてもかまわないけど、いちいち、こっちの文化、風習を否定するなよ。(笑)

アメリカに住んでるからといって、ボロボロのバンパーのまま運転する自分に僕はなりたくない。 

確かに、世界的に見れば、変だと思う。 おかしい、と自覚する。 合理的でないとも思う。 

でも、やはり、僕は日本人だから、これからもバンパーは修理するよ、と彼に言いました。 

彼は、とりあえず「なるほどな…」と理解をするフリをしてくれました。(笑)

彼がわかってくれたことに、話をすることは大切なんだなぁ。 やっぱり、コミュニケーションで異文化同士のギャップは埋まるもんだなぁ。 とひとり満足していました。 

すると、彼は最後にこうも質問してきました。 

「…ってことは、雨の日の傘も、帰ったらキレイにしずくを拭き取るのか?」

するかっ!w 

全然、わかってくれてねえじゃん!w

image by: Shutterstock

 

『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 より一部抜粋

著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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出典元:まぐまぐニュース!