2015年に行われた「M-1グランプリ2015」(テレ朝系)では決勝戦に進出し、一気に知名度をあげたお笑いコンビ・メイプル超合金。金髪と全身真っ赤なコーディネートスタイルがトレードマークなカズレーザーと体重約130キロの安藤なつによる男女ペアの彼らは、登場しただけで目を引くコンビ。

一度見たら忘れないようなインパクト大の彼らだが、先月クイズ番組に出演したカズレーサーがトップの成績をおさめたことから「実は秀才だったこと」が判明し話題になっている。「プレゼンバラエティー Qさま!! 」(テレ朝系)の「ヤングインテリ学力王No.1決定戦」では、35歳以下・高学歴の芸能人たちが集められ「学力王の座」をかけて熱いバトルが繰り広げられたのだが、なんとその高レベルな戦いの中でみごと優勝を手にしたのがカズレーザー。これまではムキムキの肉体とあの容姿から、彼に対し「体育会系」「筋肉男」といった印象をもつ人が多かったようだが、SNSでは『実は、秀才カズさん』『頭良くてビックリした!』『見た目とスペックのギャップがすごい』など驚く声があがっている。

ふざけることが仕事でもある「お笑い芸人」は、一見、高学歴とはかけ離れた印象をもたれるケースが多いようだ。しかし最近では、高学歴芸人が増えているのも事実。今回は4人の高学歴芸人を紹介しよう!

中田敦彦・・・お笑いコンビ・オリエンタルラジオでネタ作りも担当している「あっちゃん」こと中田敦彦は、慶應義塾大学経済学部を卒業。クイズ番組に出演しては素晴らしい成績を残し「雑学芸人」としても注目を浴びるようになった。しかしながら結婚後、妻で「高学歴タレント」だと自負する福田萌が「夫婦二人の高学歴」をもとに人生観や子育て論を熱く語ったことから炎上。その際、中田は公の場で妻をフォローする発言をし、ネットでは『そういうやり取りは、2人だけでしてほしい』『あっちゃんはスルーすべきだった』『ちょっと言い方が悪かった』などバッシングされたこともあった。ちなみに、保険会社の受付アルバイトで出会った相方の藤森慎吾もまた明治大学政治経済学部を卒業していることから、「高学歴コンビ」として話題になった2人でもある。

宇治原史規・・・お笑いコンビ・ロザンとしても、芸人・宇治原としても、まだあまり知られていなかった頃、彼が京都大学法学部出身だという学歴に目をつけたテレビ局からの声掛けで2006年「平成教育予備校」(フジテレビ系)に出演。すると連続で好成績を出し、宇治原は「高学歴芸人」として一躍有名となった。その後もお笑い芸人としての「彼らのネタ」を見ることは少なく、ニュース番組のコメンテーターをしたり、相方の菅広文が宇治原をモデルにした「芸大芸人」(講談社)という本を出版するなど、高学歴に絡んだオファーが多いロザン。ちなみに、相方・菅は高校時代に出会った友達で、一浪の後、大阪府立大学経済学部に入学したが中退している。とはいえ彼らもまた、「高学歴コンビ」の2人である。

村上純・・・最近では、テレビでお笑いコンビ・しずるのお笑いネタを目にする機会は少ない。しかし村上個人ではここ数年書籍を出版したり、ツイッターで繋がった文化人と対談するなどしており、中でも2014年に出版された短編小説「青春箱」のレビューを見ると、『頭の回転がいい人だとおもう』『しずるのコントの世界観がいっぱい』『いろんな感情が生まれる作品』など、なかなかの高評価。また、巻末ではお笑い仲間のピース又吉直樹と作品について対談しているページもあり、当時から『面白い』と人気があったようだ。今や芥川賞作家である又吉との見解は、なかなかの読みどころである。ちなみに、村上の出身大学は成蹊大学法学部だそうだ。

岩尾望・・・過去に「吉本ブサイクランキング」で3年連続1位に輝いているお笑いコンビ・フットボールアワーズの岩尾は、関西大学社会学部を卒業しているなかなかの秀才。ボケ担当で、頭の回転も良いとは言えないような風貌だが、2003年の「M-1グランプリ」(テレ朝系)で優勝した際、歴代のM-1グランプリ史上最年少の28歳だったといわれている。奇抜なファッションが好きで、デザイナーの友人も多い彼は、音楽グループDradon Ashの降谷建志と大の親友であるなど、プライベートでもなかなか興味深いライフスタイルを送っている。