今月10日、文部科学省の外局となる文化庁が、漢字の手書き文字について「とめ、はねにはこだわらず、広く許容する」という指針案をまとめた。これにより、多様な漢字をを認めることになるというが、ネット上では疑問の声、賛同する声など様々な意見が飛び交っている。

文化庁によれば、漢字に骨組みに当たる部分があっていれば、細かな字形の違いを容認しようということ。例えば、「言」の一画目の角度は、斜めでも横でも縦にまっすぐでも良いということになる。

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このニュースにネット上でも波紋が起き、

・え?無くなるの〜?なんでだろう
・漢字がどんどん崩れるんじゃないのかな?
・どういうことだ?ユルすぎないかな
・小学校で厳しく指導されたのは何だったんだ…

といったコメントが多くアップされている。漢字のとめ、はねの正誤は、小学生がまず厳しく指導されることのひとつで、それが無くなることに驚く人は少なくない。

しかし、もっと驚くのは、漢字の手書き文字にはいろいろな書き方があるため、「細かな字形の違いは許容される」と、もともと、文科省の定める常用漢字表には記されていることだ。通常、「お手本」とされてきたのは、「指導の手引き」や「印刷文字」であり、「正しい字形」ではないという。

このことについては、今回の件で初めて知る人も見られ、

・そうだったの?知らなかったなー
・正しいカタチって、なかったんですねぇ。ビックリ
・カッチリ信じ込んでたけど、もともと色んな書き方があるんだね

とのコメントもチラホラ。ちなみに、ややこしい「筆順」も右に同じで、手引きはあっても、正式に定められたものはない。

昨今、入試テストや金融機関窓口で漢字についての混乱が増加しているため、社会的にこの認知を広めようというのが今回の発案の主旨ということだ。今春までに指針の確定版が作成され、書籍にもなるということで、文化庁は教育現場へも柔軟な姿勢を求めている。

上記のように疑問を呈すブロガーもいるが、

・とめ、はねって正直めんどくさい〜!なくなってラッキー☆
・トラブルになったこともあるので、助かるかも
・価値観が変わりそうだけど、もともとそんなに堅くないなら、これで良いのでは?

という賛同意見も。

一番大変なのは、学校の先生なのかもしれない。

(小玉葉子/effect)