(台北 31日 中央社)馬英九総統は31日、台湾の元慰安婦やその親族らと面会し、政府は必ず日本に対して正式な謝罪と賠償を要求し、正義と尊厳を取り戻すと語った。総統府の陳以信報道官が同日明らかにした。

元慰安婦の代表者は、これまで日本からの謝罪や賠償の問題で頭を痛め、心を悩ませてきたと述べ、今回日本と合意に達した韓国と同様の対応を受けられるよう強く訴えたという。

今回の面会は台湾の元慰安婦を支援する人権団体「婦女救援基金会」(台北市)で行われた。同団体によれば、台湾では4人の元慰安婦が存命だが、平均年齢は90歳に達しているという。

林永楽外交部長(外相)は30日、来月初旬にも日本側と協議を行うとの見通しを示した。また、婦女救援基金会や政府機関、元慰安婦の関係者による「作業グループ」の会合を同6日に開き、交渉方針などを話し合う考えも明かした。

(謝佳珍/編集:杉野浩司)