年末になると、かならず話題にあがるのが「大掃除」だ。
とかく大掃除は面倒だが、思い切って実行すれば、部屋も気分も晴れやかになる。

それは、スマホの中身も同じだ。
スマホを買ってから「そのまま」という人、意外といるのではないだろうか。

●スマホの中身を大掃除して快適にしよう
近年、スマホの高性能化により、メンテナンスしなくても極端に動作が遅く(もっさり)になったり、致命的なエラーがでたりすることは少なくなった。

しかし、それでもスマホの中身を放置したままだと、様々な問題がおきる
・動作が緩慢になる
・本体の容量が足りなくなる
・バッテリーの減りが早くなる

など、今は、動いているが、ある日突然、トラブルが現れやすくなる。

年に一度くらい、大掃除に合わせてスマホの中身も掃除してみるべきだ。

●スマホ内の「アプリ」と「写真・動画」は、真っ先に見直せ
それでは、スマホ内大掃除をするには、何をどうすればよいのだろうか。

大きく分けると、「アプリ」と「写真・動画」の掃除が一番効果的だ。
具体的には以下のようになる。

・1か月以上起動していないアプリは削除する

 1か月以上使っていないアプリは、利用頻度が低い。そのため、いっそのこと削除したほうがよい。
使ってないアプを削除すれば、本体メモリも空き、動作もキビキビする。
また、アプリ一覧も見やすくなすし、見た目もすっきりする。

特に大事なことは、有料アプリであっても、使ってないアプリは削除することだ。
削除して、後日、また必要になっても、同じアカウントであれば再度、無料でダウンロードできるからだ。

・アプリの通知を見直す

 SNSやニュース、天気予報などは、さまざまな通知が届いて便利だ。
しかし、通知が自動で届くということは、スマホに負荷が常にかかっているということだ。

見ていない(必要のない)通知は、「通知させない」に変更しよう。
不要な通知を消せば、ディスプレイでの通知表示が減らせるため、バッテリーも節電できる。
 iPhoneでは、「設定」→「通知」
Xperiaでは、「設定」→「音と通知」→「アプリの通知」(他のAndroidスマホの場合は「設定」→「通知」など)
より見直すことができる。

・ウィルス対策アプリは1つでじゅうぶん

 近年、スマホを狙ったウィルスや悪意あるマルウェアは大きな問題になっている。
そのため、ウィルス感染や情報流出を防ぐウィルス対策アプリ(セキュリティアプリ)を入れている人も多いだろう。

しかし、いくら心配だからと言って、2つも3つもセキュリティアプリを入れるのは無意味な上、逆効果だ。
複数のセキュリティアプリがあると、同じようなチェックを何回もするため、本体の動作が遅くなる。
そればかりか、バッテリーの消費も激しくなってしまうのだ。
ウィルス対策アプリは、1つだけにしておき、残りは削除してしまおう。


・写真や動画は本体メモリから移動しよう

 スマホの本体メモリを使ってしまう一番の要因が「写真や動画」だ。
特に最新のスマホは、高画素なカメラや、フルHD、4Kまで動画撮影できるため、保存に容量を多く消費する。
撮れば撮るほど、スマホの容量は減るばかりだ。

いっそ、古かったり、すぐに必要ではなかったりする写真や動画は、スマホ本体から移動させてしまおう。
Xperiaなど、外部メモリに対応したスマホでは、メモリーカードに移動してしまうのがよい。
メモリーカードは安くなっており32GBであっても、1000円台前半で購入できる。

また、外部メモリに対応していないiPhoneなどでは、クラウドサービスを使うのも良い方法だ。
例えば、
「Google フォト」では、写真や動画が無制限保存できる。
本体に入っているデータを全部保存してしまっても問題ない。
操作も、バックアップの設定をしたのちに放置するだけなので簡単だ。
バックアップされた写真や動画は本体から削除してしまえば、本体の容量を節約できるようになる。

・聞かない音楽、観ない映画はこまめに削除する

 最近では、音楽聴き放題や、映画見放題サービスが普通となった。
また、いくつかのサービスは、本体に作品をダウンロードできるため、電波状況の悪い場所でも視聴ができる。

しかし、ダウンロード視聴は便利な反面、本体の容量を驚くほど多く使ってしまうことを忘れてはいけない。
聞かなくなった音楽や、観おわった映画などは、こまめに削除することで、「容量不足」を防げる。

これらスマホの中身を大掃除することで、スマホは驚くほど快適になる。
年内に、ぜひ実践して、新年を迎えてほしい。


布施 繁樹