20日、作曲家のしほり氏が自身のTwitter上で、JASRACの実施する楽曲使用料分配について不満を漏らした。

しほり氏は、ももいろクローバーZ「青春賦」、Buomo!「初恋サイダー」などの楽曲を手がけてきたシンガーソングライター、作詞家、作曲家である。

そんなしほり氏が同日、Twitter上で「初恋サイダー」が地下アイドルのライブで頻繁に歌われることを問題視したネット記事を取り上げた。
ところが、数多くカバーされる一方で、当のしほり氏が手にする金額は微々たるものだ。昨年3月の配分は、イベント使用料が2531円、ライブハウス使用料に至っては0円だという。

これはJASRACが定めている「包括的利用許諾契約」に原因があるようだ。JASRACはライブハウス等と本契約を結び、楽曲使用料を徴収する。そして、楽曲の著作権を委託しているアーティストに再配分する仕組みを採っている。

ところが、楽曲を使用したライブハウスがJASRAC側の無作為に抽出・集計する「モニター店」に該当しなかった場合、ライブハウスの申請の有無に関係なく、その使用料はまったく払われない問題点があるのだ。

なお、未払いの使用料については、集計に引っかかったアーティストに割り振って支払われているそうだが、実際は不明となっている。




しほり氏はJASRACに掛け合ったようだが、ただ「申請データも記録として残していないから調査もできません」「(自分で)いつどこで誰がカバーしたかをしらべて提出すれば、計上されていなかったぶんはお支払いできる」との回答を受けたという。

こうした問題を受けて、しほり氏は「全国のライブハウスや店で申請された曲の使用料が実際作家にはこれぐらいの還元てライブハウスさや、音楽ファンの皆さんがっかりなんじゃなかろうか」(原文ママ)と漏らし、「申請された全データくらい権利を管理する機関としては保持しておくべきではなかろうか?」と苦言を呈している。
なお、ロックバンド「爆風スランプ」のドラマーであるファンキー末吉がJASRACと当問題をめぐって係争中であり、しほり氏も「参考にさせていただきました」と明かしている。
なお、JASRACの対応に不満を漏らす一方、しほり氏は「部署や担当によって神対応の職員さんもいるんで、くくってカスラックとは呼びたくないんです」とも語り、JASRAC全体の活動を非難したいわけではないともいい添えている。
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