杉山茂樹のBLOG
-
ジーコ、ボタフォゴ、本田圭佑。サッカー報道にまつわる違和感の話
サッカー王国ブラジルは、ちょっと変わっている。クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ級のバロンドールを狙えそうなスーパースターこそ近…
-
聖地と言われた旧国立競技場と新国立競技場の最大の違いとは
旧国立競技場は空が広く感じられるスタジアムだった。特に屋根に覆われていなかったバックスタンドは、ピッチが遠く、臨場感より開放感が勝るところ…
-
「常勝軍団」鹿島はなぜ監督を交代したのか?
来月開幕するJリーグ。このシーズンオフの間、J1クラブで監督交代が行われたのは鹿島アントラーズ、清水エスパルス、ベガルタ仙台の3クラブのみ…
-
審判も監督も変わる!? VAR導入は日本サッカー界への劇薬か
U-23アジア選手権のグループリーグ第3戦、日本対カタールはVAR判定に注目が集まった一戦だった。前半終了間際、田中碧のタックルが相手のアキ…
-
強さは個人技だけにあらず。静岡学園が優勝できた理由
高校サッカー選手権の決勝で静岡学園が青森山田を3-2で下し24年ぶりの優勝を飾った。U-23アジア選手権で、サウジアラビア、シリアに敗れ、グル…
-
日本人よ、外に出よ。五輪チケットよりユーロ2020観戦のほうが有益な理由
日本代表が韓国代表に0-1で敗れたE1選手権。試合が行われた釜山のアジアード競技場は5万4千人の収容人員で、発表された観衆は2万8千人だっ…
-
9年前の謎のツケ。森保ジャパンはカタールW杯本大会まで持たないのではないか
森保ジャパンはカタールW杯本大会(2022年11月)まで持たないのではないか。解任を求めているというより、いまのままでは、おのずとそうした運命が…
-
新国立競技場お披露目報道に見る、日本のスタジアム文化の乏しさ
E1選手権の取材で韓国の釜山を訪れている。滞在しているのは国内でもよく利用する、世界で広くチェーン展開しているビジネスホテルだ。しかし、日…
-
FC東京ができなかったこと、横浜F・マリノスが貫けたこと。
中立でいなければならない立場を長く続けていることもあるが、僕には贔屓のチームがない。個人的な志向と一致したサッカーをするチームは好きと言え…
-
FC東京はリバプールになれるか。直接対決のカギは守備ブロックの位置
J1リーグは、先週末行われた33節で、首位を行く横浜F・マリノスが川崎フロンターレを下し、FC東京が浦和レッズに引き分けたため、横浜の優勝が…
-
日本式部活動の弊害は、「コメント力」にこそ表れる
競技の現場では試合が終わると、選手や監督が報道陣を前に話をする。サッカーの場合なら、日本代表戦でもJリーグでも監督は会見場のひな壇に座り、…
-
U22代表、メンバー選考サバイバルレースを語る前に目を向けるべきこと
サッカーは個人競技ではない。日曜日にコロンビアU−22と対戦した日本U−22の報道を通して感じたことは、まずこれだ。日本のメディアは概して…
-
二兎を追う者は一兎をも得ず。森保監督の兼任は是か非か
森保監督はU-22の監督も兼ねる兼任監督だ。しかしU -22チーム監督として、これまでどれほど活動してきただろうか。事前に練習を行い、その流れで試…
-
サッカー監督の資質を見分けるポイントは「喋る力」にあり
先の日曜日。乾貴士が所属するエイバルにホームで惜敗したレガネスは、ルイス・センブラーノス監督を解任。新監督にハビエル・アギーレを迎えた。…
-
ボギーか、バーディーか。横浜F・マリノスがヴィッセル神戸より断然バルサ的である理由
ゴルフのトーナメント中継を見ていると、実況アナや解説者が「本日はこれまでノーボギーです」とか「3日間ボギーなしのラウンドです」とか、ボギー…
-
五輪マラソン、東京か札幌か。メディアはなぜ自分の意見を言わない?
東京五輪のマラソンと競歩が札幌で開催されることになりそうな件。それに否定的な人たちだと思うが「最近は北海道の夏もけっこう暑い」と述べる人…
-
サッカーの日本代表はブルーの横縞で! と言いたくなる理由
かつてカンプノウ脇にあるナイキショップで、店員さんに「一番の売れ筋はなに」と訊ねれば、返ってきた答えは「ラガージャージ」だった。「へーそう…
-
曲がり角に来ているサッカーが、ラグビーから学ぶべきこと
今週末、日本は巨大な台風に見舞われる可能性が高いという。ラグビーW杯はその影響で試合が中止になった場合、翌日に順延ではなく、引き分け扱いに…
-
名古屋グランパス・風間監督解任に見る、″愛を感じない報道”
名古屋グランパスの風間八宏監督が解任された。名古屋と言えば浦和同様自動車会社が親会社的な役割を果たしている金満クラブ。費用対効果を考えれば…
-
ファルカンはなぜ更迭されたのか。25年前から変わらない日本サッカーのスタンダード
がっかりさせられること、残念に思うことが他の人に比べて多いのか少ないのかよく分からないが、少なくともサッカーに関しては多いほうだと思う。世…
-
東京五輪に求められる具体的かつ機能的なホスピタリティとは
ラグビーW杯が迫ってきた。2002年日韓共催W杯を思い出す。単独開催と共催と。17年前と今回とで背景はずいぶん異なるが、多くの外国人ファンをお迎…
-
選手と代表チームの理不尽な雇用関係。久保建英の招集は、代表監督の放漫だ
マジョルカに移籍した久保建英。デビュー戦は交代出場で、プレーしたのは15分程度だった。気になったのは、その割にプレーの機会が少なかったことだ…
-
日本サッカーがようやく気づき始めた、「ベストメンバーへのこだわり」と「布陣やポジションを軽視する習性」のデメリット
2022年カタールW杯アジア2次予選が迫ってきた。日本の初戦の相手はミャンマー。森保監督はこの試合にどんなメンバーを送り出すのか。注目される…
-
低迷から抜け出せないジュビロ磐田。「悪いのは監督ではなく選手」は本当か?
先日、フェルナンド・フベロ氏の就任を発表したジュビロ磐田。名波浩前々監督、鈴木秀人前監督に次ぐシーズン3人目の監督である。残り11試合で降格…
-
物言う張本サンと、何も言わないメディア。スポーツ界に令和的な思考法が浸透しない理由
テレビは連日、甲子園の熱戦の模様を伝えている。もちろんすべての試合をチェックしているわけではないけれど、実況と解説がそのやりとりの中で、甲…
-
酷暑の東京五輪は、令和というより昭和じゃないのか
暑い。湿度も高い。テレビからは連日「こまめに水分を補給して、冷房を適切に使うなどして、熱中症対策には各自で万全を期してください」と、注意を…
-
魅力度でマンチェスター・シティに勝った、横浜FMのGKパク・イルギュ
横浜Fマリノス対マンチェスター・シティ。先週の土曜日に横浜国際日産スタジアムで行われたこの一戦は、ほぼ満員の観衆で埋まった。その中で、有…
-
国立競技場問題には、日本のスポーツ文化の貧しさが凝縮されている
世の中には腹立たしいことは数あれど、いまはこれが一番、いい加減にして欲しいと怒り心頭に発したくなるのが新国立競技場問題だ。先日、五輪後は球…
-
日本の審判のレベルを嘆く人が、怪しく見えて仕方がない。
Jリーグ中継は2017年からDAZN中心に変わった。10年契約という話だが、その前の10年間はスカパー中心の時代だった。DAZNはネットで、スカパ…
-
「勝利至上主義」がサッカーをつまらなくする。重要なのは満足度
サッカーを観戦していて一番気になるのは試合内容だ。面白かったか、つまらなかったか。それは、どちらが勝ったか、負けたかより重要なポイントだ。…