<マスターズ 最終日◇12日◇オーガスタナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)>
 米国男子メジャー「マスターズ」の最終日。この日“66”とスコアを伸ばしトータル11アンダーでフィニッシュした松山英樹。最終順位は2001年の伊沢利光、2009年の片山晋呉の4位には及ばなかったものの単独5位に食い込んで今季のメジャー初戦を終えた。
松山の4日間の激闘を写真でプレーバック!
 最終日に良いプレーをできた満足感と、3日目までのプレーへの不満。4日間を5位という結果で戦い終えたあとにも松山の中には複雑な思いがうずまいた。自身のメジャー最高位となる5位に入ったことについても「まぁ、微妙ですね(笑)」。「優勝争いしてる中でこういうプレーするために練習してるので3日目までのプレーが残念だったなと」その目は明らかに頂点しか見ていなかった。
 最終日は中盤から一気にギアをあげた。序盤は微妙なパーパットを辛抱強く沈めながら耐えると8番でバーディを先行。10番、11番とオーガスタが誇る難関ホール2つで連続バーディ。13番では林の中からのセカンドでグリーンをとらえると、3日連続となるイーグルを挙げた。日本人選手の1試合3イーグルは伊沢に並ぶ最多記録。迎えた最終ホールは上からのパットをねじ込んで力強く右手でガッツポーズを繰り出した。
 「今年のセッティングだったら勝てるなと思いました」。例年よりもやわらかいグリーンが演出したスコアの伸ばし合い。勝つチャンスを実感したからこそこの1週間を振り返っても「勝てなかったら(後悔は)残りますよね」と唇をかんだ。
 それでも、米ツアーで戦ってきた経験は松山の中でしっかりと蓄積されている。「悪い流れになりそうなところで踏ん張れているのはアメリカツアーの雰囲気でやれているのが生きてるのかなと思う」。4日間通じてアンダーパーをマークした安定感は、やはり米ツアーという過酷な戦いの中でこそ身につくものだ。
 優勝争いとはいかなかったものの、また一歩近づいたメジャータイトル。海外メディアからの“アジア人最上位に迫ったが歴史は変えられると思ったか”との質問には「優勝することが目標なので、優勝した時にまた歴史が変わると思う」。世界の頂点への思いはすでにはち切れそうだ。
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