[ドデスカ!-名古屋テレビ]2015年3月30日放送で、名古屋に殺到した若い女性たちを紹介していました。

女性たちの目当てとは

尾張徳川家のゆかりの品々を所蔵、展示する徳川美術館。今ここが、若い女性に注目されているとのことです。

美術館で3月28日に開かれた「刀剣ファンビギナーズ!」は、刀の世界を知ってもらうためのイベントです。

参加者106人のうち、男性は2人のみで、平均年齢は26歳と若い女性ばかり。夜の美術館を貸切にしたこのイベントには、応募者が殺到。募集開始わずか4時間で定員に達しました。

きっかけとなったのは1本の刀、その名は「鯰尾 藤四朗(なまずお とうしろう)」です。

豊臣秀吉の子、秀頼のものでしたが、大阪夏の陣で大阪城とともに焼けてしまいました。それを徳川家康が打ち直しさせ、現在の脇指の姿になったと伝えられています。

魚のナマズのように丸みを帯び、ふっくらとしたその形が大変美しいため、その名がつけられた貴重な刀です。しかし日本刀は一部の通な人が好むイメージでしたが、なぜ今若い女性に人気なのでしょうか?

きっかけはゲーム!?

女性たちの興味を日本刀へと導いたきっかけとなったのは、オンラインゲーム「刀剣乱舞」。登場するのは美形の男性に擬人化した日本刀で、今年1月にサービスを開始後約70万人が登録しているそうです。


公式サイト

ゲームを企画した会社に伺うと「現在ご好評につき、全サーバーが収容人数上限に達し、新規にゲームプレーすることができなくなっております」とのこと。

若い女性たちの心を鷲づかみにしたゲームから、「実物の刀を見たい」女性が急増。徳川美術館でも若い女性を中心に入館者が急増し、2月は去年より3割も増えたそうです。

これには館長である、尾張徳川家22代当主の徳川義崇さんも「いつもと違う美術館で、ちょっとびっくりしております」とのこと。

美術館には家康の遺品を中心に刀だけでも500口、国内有数のコレクションだともおっしゃっていました。当初4月12日までの予定だった「鯰尾 藤四朗」も、1ヶ月の期間延長して5月12日まで展示されているそうです。(ライター:神谷祐美)