東京公開初日を迎えた片元亮監督

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2013年に大阪で先行上映され注目を集めたサイコスリラー「ストロボ ライト」が4月11日、東京・新宿 K's cinemaで公開され、主演の福地教光をはじめ、坂城君、槇徹、長山浩巳、加納克範、伊勢明訓、片元亮監督が、同館での舞台挨拶に出席した。

劇場最前列には、大阪で30回以上鑑賞した熱烈なファンや、福岡から駆け付けたファンらが並び、今作の注目度の高さをうかがわせた。片元監督は、主軸となるストーリーの横で展開される、ほかの登場人物たちの“脇ストーリー”がもう1度見たくなる要因だと説く。「自主製作映画ながら、メジャー作品のかまえの映画。ミニシアター(公開)でもそういう映画が撮れたらなと思います」と今作の作風と今後の展望を語った。

撮影から5年を経ての東京上映に、大阪芸術大学出身で関西で映画を撮り続けてきた片元監督は、「先輩方にも『映画を撮るなら東京に来い』と何回も言われた。でも地方で映画やアートをやっている人間っていっぱいいると思う。そういう人たちが頑張ってやっているということを発信することはできないのかと思っていた」と感無量の面持ちで思いのたけを語った。

また、今作の製作は兵庫・伊丹市の後援を受けて行われた。「伊丹市さんにはすごく協力をしていただいて、伊丹市のいの字も出ない東京が舞台の映画を撮らせていただいた。それができたのも伊丹市さんの懐の深さがあったからです」と謝意を示した。主演の福地も「僕たちはお金がないので、初めは3カ月くらいで撮る予定だった。でも伊丹市さんの協力で撮れるシーンが多くなって1年くらい撮影していた(笑)」と裏話を披露し、会場の笑いを誘った。

近年は熊切和嘉監督、山下敦弘監督、石井裕也監督ら、同大学出身の映画監督が目覚ましい活躍を見せているが、片元監督は「師匠である中島貞夫監督から『映画を真剣に、真摯に取り組んでいけば大丈夫。おまえはここに来るまで時間がかかったけど、粘ったな』と言われたので、その言葉を胸にこれから次へ次へとやっていこうかなと思います」とさらなる活躍を誓っていた。

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