<マスターズ 初日◇9日◇オーガスタナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)>
 タイガー・ウッズ(米国)の持つ21歳3か月14日のマスターズ史上最年少優勝記録。昨年その記録の更新にあと一歩まで迫った21歳は、前評判通り、いやそれ以上の鮮烈な18ホールをパトロン達の目に焼き付けた。米国男子メジャー「マスターズ」の初日。昨年初出場ながら2位に入ったジョーダン・スピース(米国)が9バーディ・1ボギーの“64”を叩きだし、8アンダーで単独首位に立った。

 バルスパー選手権でのツアー2勝目を始め、直近3試合は優勝、2位(バレロテキサスOP)、2位タイ(シェルヒューストンOP)。最も勢いのある選手としてオーガスタに乗り込んできた。
 勢いそのままにスピースは初日からスパート。2アンダーで迎えた8番から3連続バーディで一気にリーダーボードを駆け上がると、曲げたティショットが木にあたってフェアウェイに出てくるなどのラッキーも活かしながら12番からは再び3連続。15番はボギーとしたものの、最終18番をバーディで締めて「すごく満足。今まででも良いラウンドの一つだ」と笑みを見せた。
 破竹の勢いを見せるスピースだが、マスターズ出場は昨年が初めて。この日が試合ではわずか5ラウンド目だ。毎年同じコースで開催されるだけに経験者有利とされるオーガスタ。だが、今年のスピースには心強い味方がいた。同じテキサス出身で今大会を最後にマスターズ引退を発表している、ベン・クレンショー(米国)だ。
 「昨日9ホール一緒に練習ラウンドして、グリーンでのアドバイスをもらったんだ。このホールはこのスポットにボールを落とした方がいいとか、クリークに向かって目があるからスピードをつかむことが大事だとか。その言葉が今日いくつかのパットで役立った。スピードをつかめたし、ラインにも上手く乗せることができた」。
 もちろんショット力の高さも見逃せないが、この日スピースの記録したパット数は“25”。最終ホールは6メートルを沈めるなどグリーン上での安定感も際立っている。例年よりも“遅い”と評価された初日のグリーン。パターの名手のアドバイスは変化するスピードへの対応も含まれているか。2日目以降ももちろん21歳から目を離すことはできない。
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