【お金】“給料がアップ”したとき、やってはいけないこと&確実にお金が貯まる方法

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お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんなヒントをファイナンシャルプランナーの筆者が分かりやすく教えます。今回のテーマは「給料が上がったら、今すぐやること」です。今年、お給料が上がったら、ぱーっと使い切ってはいけません。でも、どうして?

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■4月、多くの会社で給料が上がったみたい!

まだまだ本当か分かりませんが、景気が良くなってきた様子です。そのひとつの現れが「賃上げ」です。会社の賃金制度には、年齢が上がると基本給が上がったり(定期昇給というしくみ)、全社員に対して給与がアップしたりする仕組み(ベースアップという仕組み)がありますが、これを実施する会社がかなり増えているようなのです。

景気が良かったときは、どんどん給料も上がりましたし、物価が上がる(モノの値段が値上げされる)時期には、同じくらい給与もアップしなければ生活が苦しくなってしまいます。

しかし、ここしばらくは不景気でしたから、給与アップはほとんどありませんでした。昇格や昇進がない限り、ずっと同じ給料という会社が多かったのです。

ところが、今年の春は給与アップを実施した企業がかなり多いようです。経済産業省の資料によれば、昨年は中小企業の3社に2社、大企業の9割が給料アップをしたのですが、今年はこれを上回るペースであると言われています。

同じ仕事をしていてもらえるお金が上がるということはバイトでいえば時給が上がったようなものです。「給料が上がるなんて、社会人になって初めてだよ」とか「今まで苦しかったけど、助かるわー」と、うれしいことばかりですが、注意すべきこともあります。

■給料アップ=買い物増ではしょうがない

今回の給与アップはかなりの割合になるようで、「連合」という労働組合の団体の調査によれば+2.36%にもなるそうです。昨年は「給料が上がったけれど消費税も上がったし」ということが多かったのですが、今年は消費税もアップしませんから、これは文字通り手取り金額のアップです。

仮に20万円の手取りだった人が2%アップすれば月4000円増えるわけですから、「何かひとつ」ゼイタクができるようなイメージです。美味しいご飯を食べたり飲み会に行くことができますし、ゲームを一本買うこともできます。数カ月分をまとめれば、服やアクセサリーを買うこともできるでしょう。

しかし、上がった給料をすべて買い物に回してはいけません。むしろ「給料アップしたときは、気を引き締める」くらいのほうがいいのです。

■給料が上がった分は「貯める」習慣に変えたい

今まで貯金できていなかった、という人は多いと思います。給料は上がらなくてもいろいろ生活にはお金がかかりますし、仕方のないところがあったかもしれません。

しかし、若いうちに「貯める」習慣をつけておくことはとても大切です。貯める習慣があるということは、実際の収入よりもコンパクトに生活ができているということですが、これは社会人の家計の大前提です。

収入より出費が多いのは論外ですし(借金がどんどん増えていつかは自己破産に追い込まれる)、収入のすべてを使ってしまう生活では、人生のお金の余裕は一生生まれてきません。

少しのお金も、生活のリスクに対応する力になります。冷蔵庫が壊れたとき、「もしものときの数万円」がなければローンにすることになり割高の買い物と後日の返済に苦労します。隣人トラブルが起きていきなり引っ越しするときにも、お金のやりくりに苦労します。

まとまったお金を作れるようになると、人生はさらに余裕が出てきます。50万円くらいお金があれば、ブラック企業にガマンすることなく、辞めて次の会社探しができます(3カ月分くらいの生活費があればいわゆる失業給付がもらえる)。

もっと先のことを考えれば、家を買ったり、子どもの進学費用を準備したり、自分の老後に備えるために、500〜1000万円くらいのお金を貯めていく感覚が必要です。これもお金を貯めておく人ほどその後の人生が楽になります。

もしかすると、今年は「貯める人」に変わる絶好のチャンスかもしれません。

■100%確実なのは「積立貯蓄」

なんとなく貯めようと思ったり、現金を別の銀行に移す手間をかけたりすると、どうしてもお金を貯めることをサボってしまいます。

給料アップした分を、もっとも確実に貯める方法は「自動引き落とし」です。自動的にアップ分を貯金することができれば、今までと同じ生活をすればいいだけですむからです。

給与振込口座のある銀行で「積立定期預金」をセットすると、指定日に指定金額を普通預金から引き、定期預金として積み立ててくれます。給与振込日の翌日などに、手取りの2〜3%でもいいので引き落とされるよう手続きしてみてください。最近ではネットバンキングやATMで手続きが完了することもありますので、銀行のHPを確認してみてください。

会社がもし「財形貯蓄制度」を持っていたら、貯金額を引いたものを給与振込するので確実さは高まります。詳しくは人事部に質問するか社内HPで確認してみてください。

投資に興味があるなら、「積立投資信託」という手もあります。日本や世界の株で運用することができ、うまくいけば年5〜10%の利回りも夢ではありません(昨年度の企業年金運用は11%の実績です)。ただし、タイミングによっては大きくマイナスになることもあります。

■給料アップの年はお金を貯めるチャンスの年!

給料が上がることはなかなかありません。しかも、物価や増税と無関係で給与が増えることはさらに珍しいことです。

昨年は消費税が8%になった分、給料アップも相殺されてしまいました。来年は消費税が10%になる予定もあり、給料アップがまた相殺される可能性があります。

今までと同じ生活をすればお金が貯まるなんて、これはラッキーな状況です。ぜひ、「給料アップの年をお金を貯めるチャンスの年」にしてみてください。

10年後、20年後に「2015年に決心して良かった!」と思える日がくるかもしれませんよ。