リオ五輪へU22日本代表の険しい道のり…アジア最終予選は第1シード落ちか

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文=川端暁彦

 3月27日から31日にかけて、リオ五輪アジア1次予選に相当するAFC U−23選手権予選が開催された。U−22日本代表は3戦3勝の戦績でこの関門を突破。AFC U−23選手権本大会(リオ五輪最終予選)への出場切符を手に入れている。

 まさに「五輪への第一歩」(手倉森誠監督)を踏み出すこととなったわけだが、五輪に向かっての戦いは、あくまでここからが本番である。

 AFC U−23選手権本大会は、2016年1月12日からカタールで開催となる。開催時期を含めて、レギュレーションについては先日のアジアカップをイメージしてもらうのが手っ取り早いだろう。まずは参加16カ国を4グループに分けての総当たり戦を実施し、各グループの上位2チーム(計8チーム)が決勝トーナメントへ進む形式である。

 そしてこの8強のうち、五輪切符を手にすることができるのは、わずかに3チーム。A代表のアジアカップのように準々決勝で敗退となれば当然ながら出場権は得られないし、そこで勝っても「もう1勝」が必要になってくる。

 同様の方式で行われているAFC U−19選手権において日本は4大会連続で準々決勝敗退中であり、U−22代表も昨年のアジア競技大会やAFC U−22選手権において準々決勝で敗退しているが、こうした戦績では五輪に届かないことになる。1次予選突破が道半ばどころか、半分にも届いていない段階であることが分かってもらえるかと思う。

 加えて言うなら、まだ正式に発表はされていないものの、このAFC U−23選手権の抽選において日本は第1ポッド(いわゆる第1シード)から外れる可能性が高い。過去の五輪予選において日本はいずれも第1シード扱いで、組み合わせにも比較的恵まれてきたことを思うと、この変化は地味に怖い。苦手としているイラクなどと同組になってくる可能性もある。

 先のアジアカップを観ていても、各国代表でこの世代の選手たちが名を連ねており、イラクのDFアリ・アドナン、ウズベキスタンのMFイスカンデロフ、セルゲーフなど既にA代表レベルで実績を積み上げている選手も少なくない。来たる最終予選は楽な戦いにはなりそうにない。Jリーグでポジションを奪えていない主軸選手が多く、世代としての「勝利経験」が乏しいのも気掛かりなところだ。手倉森誠監督のマネジメントはもちろん、日本サッカーの未来を担う若き選手たちの一層の奮起に期待したい。