2月は下降トレンドを描いていたブラジル株に反発の兆しが。ただし、ブラジルなど資源国の株式相場に大きく影響する原油価格の先行きはまだ不透明だ。そのため、世界の株式相場が今後どう動くのかも見えにくい。

原油価格の底入れでブラジル株が反発!緩和期待で中国株も上伸

2月の米国株は、下がり続けていた原油価格の反発や、ウクライナ問題、ギリシャ債務問題など欧州情勢の不安が後退したことから、米国のダウ平均が1万8000ドルの大台を超え、過去最高値を更新し続ける強気の展開となった。

ダウ平均の月間上昇率は6・1%。FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長が25日に行なった議会証言について、市場が「ゼロ金利解除が早急に実施される可能性は遠のいた」と解釈したことも相場を押し上げた。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)4カ国の中で、2月の月間上昇率が最も高かったのはブラジル株。主要インデックスであるボベスパ指数は10%上昇した。

ブラジル株は昨年9月以来、原油価格の下落に加え、国営大手石油会社ペトロブラスで

経営幹部による汚職事件が発覚したことなどから大きく落ち込んだ。同指数はペトロブラスと世界最大の鉱山企業ヴァーレの比重が高く、原油と歩調を合わせて鉄鉱石価格が下がったことも、相場を大きく押し下げる要因となった。

しかし、商品相場の底入れや、ブラジル国民に不人気なルセフ大統領がペトロブラスの汚職事件をめぐって次期大統領選挙で落選する公算が大きくなったことなどから、ブラジル株相場にもようやく回復の兆しが見えてきた。

2月の中国株は、本土市場の主要インデックスである上海総合指数が3・1%高、香港のハンセン指数は1・3%高。経済指標は引き続き弱含み、物価上昇率も鈍化しているが、それゆえ中国政府による景気刺激策や金融緩和への期待が高まり、株式相場を押し上げる展開となった。

この記事は「ネットマネー2015年5月号」に掲載されたものです。