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電子書店パピレスが運営し、コミックから小説、実用書、雑誌、グラビアと幅広いジャンルの電子書籍を取りそろえている電子書籍レンタルサイト「Renta!」。特にコミックは、少年漫画、少女漫画、ティーンズラブ、レディース、青年漫画、4コマ、萌え、サブカル、ボーイズラブなど最も豊富なラインナップを誇っているが、今回は海外漫画の3月の月間ランキングの中から、注目作品をピックアップして紹介していこう。

○オフ★ビート -BOY・ミーツ・BOY-

ビジネスウーマンの母とマンハッタンに住む15歳の自称天才少年、トーリ・ブレイク。社会に対して皮肉な視線を向けているマセガキのトーリと、“たかり”に来る隣人の大学生ポールと共にいつものようにくだらないやり取りから始まるのがジェン・リー・クイックの「オフ★ビート -BOY・ミーツ・BOY-」。BOY・ミーツ・BOYというタイトル通り、ひょんなことから近くに住む、ミステリアスな同い年の少年コリン・スティーヴンスの存在を知ることに。初めて目にしたその瞬間から、なぜかこの隣人の存在が気になってしょうがないトーリは、コリンの正体を調べようと転校をし、彼の行動を記録することにした……。コリンが関わっているらしい“ガイア・プロジェクト”とは何か?そしてトーリのコリンに対するドキドキ感は何なのか?ゆっくりとしたテンポ感と、丁寧な筆致が見どころ。ボーイズラブとまでは言えない“ほんのり”な展開で、ミステリー好きにオススメしたい秀逸な海外作品だ。

○12DAYS 〜恋人たちの12日間〜

韓国系アメリカ人ジューン・キムが描く、切ない大人のラブストーリー「12DAYS〜恋人たちの12日間〜」。突然交通事故で他界した異母姉ノア。異母弟ニックの元に、ノアの元同居人でジャッキーと名乗る女性から連絡が入る。彼女は姉の元恋人で、ニックにあるお願いごとをするのだった。それから二人の“ノアの思い出を反芻する儀式”が始まって……。8年前、親に引き裂かれた恋人は、ある日邂逅を果たす。しかし大人になっても2人の愛には障壁があった。法律や文化的思想で(韓国社会では儒教思想もあり、同性愛に厳しい風潮だそう)、愛の証しを手に入れられないもどかしさから、幸せな日常に閉塞感が漂い、2人は互いを試してしまう。その後悔から逃れらないジャッキーと、最愛の娘を亡くした悲しみに暮れる父に寄り添うニック……。露出オーバーした写真のように、簡素化された輪郭線でスタイリッシュに描写された背景から人物たちの心情が描写されるさまは、まるで映画の絵コンテのよう。セリフが少なく説明的でない分、切なさがグッと胸に迫ってくる人間ドラマだ。

○アイ・ラヴ・ハロウィン

ハロウィンの夜にお菓子をもらうために悪さをする悪魔小僧たち……そんな奇想天外なストーリーがキース・ゲフィン原作、ベンジャミン・ローマン作画による「アイ・ラヴ・ハロウィン」。大切なハロウィンの夜、最初にもらったのはただのリンゴ。その後は“チョコウィリー”か小銭しかくれない大人たち……こんな大人たちへの復讐を誓うのは、物語のリーダー的存在であるフィンチをはじめ、少し弱気なピッグ・ピッグ、いじめっ子のバグルスとスクィーク、フィンチの妹で最強のブラジャーを手に入れたムーチー、さらにはリル・ビチ、マッシュ……サイコーにグロくて、どこかカワイイ仲間たちが繰り広げる“不愉快”な死のいたずら……。海外漫画ならではの左開き横書きの使用なので、当初は取っつきにくさがあるかもしれない。また警官にカミソリ入りのリンゴを食べさせたり、投石で頭が砕けたり、寝たきりのおばあさんを“襲ったり”と、R指定が入りそうな作画も要注意。しかしこの独特のテンポ感にハマること請け合いだ。

1位はパク・ソヒ 佐島顕子の『らぶきょん〜LOVE in 景福宮』、3位にピンクサイコ 〜ヒース&ネーラ〜の『イン・ジ・エンド 〜最果ての二人〜』、7、8位はE.Haeの両作品などがランクインしている。なお3月の海外漫画ランキングは以下の通り。

(星出智敬)