VRはウェブに居場所を見つけた。

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(画像:JauntのVRカメラ)

OculusのVRヘッドセットはリリース日が未定のようだ。だが親会社のフェイスブックは、既に自らの生命線に仮想現実を取り入れる方法を考えている。ニュースフィードだ。

CEOのマーク・ザッカーバーグは、フェイスブックがニュースフィードに全天球パノラマ動画へのサポートを追加する予定だと、3月のF8デベロッパー・カンファレンスで語った。VRが没入体験となるには360度のパノラマが必要ということだ。

今いる場所を見回してみよう。あなたはカメラで、その表面にはあらゆる角度から風景を捉える様々なレンズがいくつも搭載されている。VRヘッドセットはその球状パノラマビデオを読み込むと考えてみよう。ヘッドセット着用者は全く同じ視点を得て、あなたがこの瞬間に見るものを全く同じように見ることができる。VRヘッドセットの中で着用者が頭を上下左右に回すと、まるで部屋を見回しているかのように視野が変わる。

それが360度パノラマ動画だ。だが、言葉で説明するよりも本物はもっとクールだ。

フェイスブックで360度パノラマ写真を

VRヘッドセットの他にも、ニュースフィードのユーザーが指でスワイプしたりマウスで操作することによって、360度パノラマの動画の中をぐるぐる見渡すことをフェイスブックは想定している。ユーザーが没入型VRヘッドセットの代わりに、画面上の長方形のウィンドウから見ることを除けば、同じ体験ができる。現実と全く同じではないものの、それでも従来のカメラよりは多くの風景を捉えることができる。

「このような動画は様々なやり方によって(VRのビデオゲームよりも)より魅力的になると思います」とザッカーバーグは語った。「これは、新しく、はるかに没入できるようなタイプのコンテンツです。実際に使ってみると、そこにいるかのように感じられるでしょう」。

F8の壇上で披露されたニュースフィードの動画は、球状に配置された複数のカメラによって撮影されたものだった。単に周囲を見回すだけでなく、視点を追加するため、視聴者は左右に「ジャンプ」することができる。私はデモルームでフェイスブック・キャンパス内にあるHacker Squareのライブフィードを体験した。これは球状に配置された6 台のGoProで撮影されている。動画はその後つなぎ合わされて、パノラマ動画となっていた。

ユーザーが作成したビデオは、少なくとも今後短期間のうちは、ほとんどが球状のGoProのように単一の場所から撮影されることになるだろう。左右にステップできるという感覚は得られないものの、そこに立っているかのようにぐるりと見回すことはできる。上の写真にあるカメラはVR専用カメラメーカー、Jaunt社製で、ハイエンド固定カメラの一例である。

球体をDIYしよう

Ricoh Thetaのように、比較的低品質な消費者向け球状カメラは、現在わずか300米ドルで手に入る。クラウドファンディングから生まれるスタートアップ企業や大手カメラメーカーから製品が次々にリリースされて市場に出回れば、その価格も今後数年間でさらに下がりそうだ。最終的には、360度パノラマカメラが携帯電話に搭載されるかもしれない。ここにRicoh Thetaで撮影した写真(ビデオ撮影も可能だ)を掲載しておくとしよう。

Hello! - Spherical Image - RICOH THETA

ザッカーバーグは写真がフェイスブックで最も一般的な共有メディアとして、テキストに取って代わったと述べ、やがて5年以内に映像にシフトするだろうと予測した。その先にはバーチャル・拡張現実の動画が登場することになるだろう。

フェイスブックが1年前にOculusを買収した際に、ザッカーバーグは究極のソーシャルメディアツールとして仮想現実のビジョンを打ち出した。それはつまり、同社が現在明らかにしたように、世界中の友達と360度パノラマ動画や写真を共有するということだ。あるいは、同じ場所にいるかのように交流できるようなオンライン空間とコミュニケーションアプリを生み出すということなのかもしれない。その両方以上の可能性もありそうだ。

YouTubeでは先月初め、360度パノラマ動画のアップロードが可能となった。同機能をサポートする初の主要ウェブサイトとなった。ザッカーバーグはフェイスブックでのサポートが始まる時期については述べていない。しかしニュースフィードにまもなく組み込まれ、ユーザーへの提供に先駆けてOculusへの関心を高めていくのは明らかだ。

トップ画像提供: Signe Brewster

Signe Brewster
[原文]