『ライフレシピ Recettes de Vie フランス流「シンプルで豊かな暮らし」を手に入れる30のレッスン』パトリス・ジュリアン 講談社

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【朝起きてしっかりと呼吸して生きていられること、安らかな暮らしを維持できる仕事があること、大好きな友人と食事ができること、好きな人や愛する人が存在すること――。その、いたって「普通の日常」を?喜び″と感じることができれば、人はいまよりも豊かな日々を送ることができるようになる】(パトリス・ジュリアン『ライフレシピ』より)

 ライフスタイル・デザイナー/料理家/エッセイストとして世界を舞台に活躍中のパトリス・ジュリアンさん。毎日の暮らしにおける些細な積み重ね、その一つひとつの大切さに目を向けるパトリスさんは、生活にちょっとした工夫を加えることにより、たくさんの小さな喜びが生まれ、ひいては人生が豊かで面白いものになるのだといいます。

 本書『ライフレシピ』では、小さな喜びを積み重ねることによって、自然と大きな幸せを引き寄せるために自身が実践している、30個のポイントが記されていきます。

 まず小さな喜びを感じることのできる感受性を豊かに保っておくために、日々の生活のなかで必要なこと――パトリスさんは、そのひとつに、こだわりを持って生活を送ることをすすめます。

 たとえば、毎朝、自分で焼いたフォカッチャを食べる等、食にこだわるパトリスさんですが、なかでも住居にはこだわりを持っているのだといいます。毎日の生活は、家から始まって家で終わるため、住むところは非常に重要であり、心が休まる場所でなければならないのだというのです。

 そのため、住み心地の良い家を見つけることはもちろん、家のなかにおいても、「自分の暮らす場所には絶対に蛍光灯は使わない」といった工夫をしているそうです。特にこだわるのは、照明や香りなのだとか。パトリスさんによると、照明や香りから、人はおおいに影響を受けるため、いつでも心を豊かな状態にしておくには、これらにもこだわりを持つべきなのだそうです。

 あるいは、部屋に一輪の花を置くだけでも、心には良い影響があるとのこと。

「花を飾るというと、ちょっと面倒に感じるかもしれない。でも、部屋にたくさんの花を飾る必要はまったくないし、高価な花を買う必要もない。小さな器にほんの一輪挿してあるだけでも、雰囲気はガラリと変わるんだ」(本書より)

 もしも、あなたが朝、目が覚めて「これでいいや」と妥協で選んだ服を着て、出来合いの冷たいサンドイッチを食べて、仕事へのモチベーションもわかず、嫌な気分で会社に向かう生活を送っているとしたら......。そんなときにこそ、日々の生活の大切さを改めて見直し、小さな喜びを感じることができているか、自らに問いかけてみる必要があるのかもしれません。