超ベーシック すぐうまくなる 書くチカラ91

写真拡大

実用的な文章本で人気のジャーナリスト高橋俊一さんが、新たに文章術の本を2冊出版した。「超ベーシック すぐうまくなる 書くチカラ91」(トランスワールドジャパン)と、「削るほどよくなる 文章の練習帳」(河出書房新社)だ。

初心者向け「書くチカラ」 向上には「削るほどよくなる」

「書くチカラ」は初心者向けの入門書だ。第1章が「書き始める前に」、第2章は「書き出すときに」。書く前の心構えというより具体的な準備を説き起こしたこの2章で全体の約3分の1を占める。そのあと第3章から、「基本に沿ってしっかり書く」「読みやすく、わかりやすく」といった実戦的な書き方のコーチングが始まる。「超ベーシック」とうたっていることからもわかるように、あまり文章を書いたことがない人に向けたハウツー本だ。若者にもわかりやすい。

一方の「削るほど」は、文章力のステップアップを望む人向けだ。なぜ文章が下手なのか? 著者は、「あなたのその文章、余計な言葉だらけです」と指摘する。ムダな部分を削り込めば、伝えたいことがもっとはっきりしてわかりやすくなる、というわけだ。余分な部分をどんどん削り込んでいくと、不思議なことに文章が見違えるようにすっきりする。そんな具体例がたくさん収録されており、筆力アップに役立ちそうだ。

著者は毎日新聞と朝日新聞で社会部記者の経験があり、現在は日本大学の大学院でジャーナリズム論などを教える。2013年から14年にかけてJ-CASTで主要紙の読書欄のレビューも担当した。そうした体験を基に出版した「すっきり!わかりやすい!文章が書ける」(すばる舎)や「決定版!すっきり書ける文章のコツ80」(成美堂出版)などの文章本は、就活学生などに歓迎され、いずれも好調な売れ行きとなっている。

高橋氏は「使う人の個性や目的に応じて組み立てたら、2冊ほぼ同時の刊行になりました。文章本はなんでもありの総花的な構成でなく、機能別にとらえる時代です」と話している。