「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」展が原美術館で開催 - 日本の美術館における初個展

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20世紀を代表するアーティスト、サイ トゥオンブリーの個展「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」が、東京・品川にある原美術館で開催。期間は、2015年5月23日(土)から8月30日(日)まで。

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トゥオンブリーが活動を始めた1950年代前半のアメリカ美術界は、ジャクソン ポロックに代表される、抽象表現主義が席巻していた。1960年代のアメリカがポップアートやミニマルアートに移行する中で、トゥオンブリーは、手で描くという身体的表現(アクション)にこだわり続け、活躍の場を広げていった。

初期から一貫して、一見子供の落書きのような即興的な作品が多く見られる。その後、拠点をローマへと移し、地中海の神話や歴史、さまざまな文学作品からヒントを見出すことで、作風の幅を広げていった。そして文字や数字、記号も画面の中にランダムに組み合わせ“描画された詩”と呼ばれる特異なイメージ空間を創り出していった。

特徴的なのは、自由奔放な材料選び。カンヴァスに描く際に、鉛筆を使うこともあれば、紙に描くときに、絵具を使うこともある。また、クレヨンやチョーク、画材ではないペンキなどを用いたり、紙の上に紙を貼るといったコラージュも併用。1980年代後半から最晩年にいたる作品は、色彩の使い方も華やかさと激しさを増し、即興性や速度、激情、直感などの要素が、作品を通してストレートに伝わってくる。

本展では、紙に描いた作品にフォーカスを当て、1953年から2002年までの50年間に制作した約70点を紹介。作品の選定には、いまは亡きトゥオンブリーが関わっている。美術館規模の個展は、日本で初めての試みだ。“手で描く”という行為に全精力を傾けた作品群は、東西の文化圏や近世、現代という時代の違いを超えて、何か訴えかけてくるものがあるはず。ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

【展覧会詳細】
サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡
開催期間:2015年5月23日(土)〜8月30日(日)
時間:11:00〜17:00
※祝日を除く水曜は、20:00まで。入館は閉館時刻の30分前まで。
休館日:月曜日(祝日にあたる7月20日は開館)、7月21日(火)
場所:原美術館
住所:東京都品川区北品川4-7-25
TEL:03-3445-0651(代表)
入館料:一般 1,100 円、大高生 700円、小中生500円
※原美術館メンバーは無料。
※学期中の土曜日は、小中高生の入館無料。
※20名以上の団体は、1人100円引。
■ギャラリーガイド
日曜・祝日は、同館学芸員によるギャラリーガイドを実施。
※14:30より30分程度。