ネットから紙への挑戦(NEWSポストセブンマガジン)

写真拡大

 出版社による「ネットから紙へ」の挑戦──。4月1日、小学館は『NEWSポストセブンマガジン』を刊行した。同社が運営するニュースサイト『NEWSポストセブン』のコンテンツをもとに、雑誌向けに再編集する新しい試みだ。

 そもそも同社は、『週刊ポスト』『女性セブン』といった老舗週刊誌を刊行しており、2010年9月にはそれらの記事をネット向けに再編集して掲載、配信する『NEWSポストセブン』をスタートさせている。出版社による「紙からネットへ」の挑戦の先駆であり、同サイトは月間9500万ページビュー、ユニークユーザー数1100万まで成長を遂げた。

 今回の『NEWSポストセブンマガジン』の試みは、これまでの「紙からネットへ」「ネットと紙の融合」などの流れと逆行する「ネットから紙へ」の挑戦となる。その意図はどこにあるのか。同誌編集長の鈴木崇司氏はこう語る。

「ネットにはネットの、紙には紙の文化があります。ならば“融合”などと考えずに、ネットの面白いコンテンツをきちんと再編集して紙で読んでもらってもよいのではないか、と考えました」

 昨今、ネット上で人気となっている「まとめサイト」などキュレーションサイトの存在も、同誌に影響を与えているという。

「ニュースといっても、速報だけでなく、むしろブームといった事象を、わかりやすくまとめたものを読みたいというニーズは高いわけです。それをもう一度、編集の手を加えて紙の媒体に落としこむことで、読者にとって価値のある情報を提供できると考えています」(同前)

 同誌では、『NEWSポストセブン』記事の中で大きな反響のあったものを厳選し、ネットでの議論も含めて記事にまとめている。佳子さまフィーバーから、コンビニ戦争、学生の最新IT活用事情まで、ひとつの記事がネットでどう広がり、どんな展開を見せたのか、ワイド大特集の形式で紹介している。

 また、誌面ではネットニュース編集者・中川淳一郎氏らの協力のもと「ネットで好かれる&嫌われる有名人ランキング」や、堀江貴文氏、勝間和代氏、片山さつき氏、キングコング・西野亮廣氏らが総登場する「みんなのネットニュース事情」なども掲載。出版社による「ネットから紙へ」の挑戦に注目だ。