速攻型への順応を楽しむ本田「今はトライの過程」

写真拡大

[3.31 JALチャレンジ杯 日本5-1ウズベキスタン 味スタ]

 キャプテンマークを巻いて先発したFW本田圭佑(ミラン)は淡々と試合を振り返った。自身は得点に絡むことなく、2-0の後半27分に交代。その後、両チーム合わせて4ゴールが生まれたが、「5-1という結果でポジティブなことを言う必要はないかな」と、あえてチームの課題に目を向けた。

「あの時間帯の1失点はどうなのか」と、3-0とした直後にセットプレーから喫した1失点に苦言を呈すと、「監督がやろうとしていることを出せた部分もあれば、まだまだ質が足りないというのは個人としてもチームとしても感じた」と、満足しなかった。

 ボールを奪ってから縦に速く攻めるハリル流サッカーへの適応は難しくも、やりがいを感じている。「このサッカーで何が必要なのかというのは自分の中で明確。その改善点にトライしていく楽しみという意味では、新鮮な気持ちでいる」。ハイスピードの中でのテクニック。そこにさらなる向上のヒントがある。

「ブラジルはあれくらいのスピードでもまったく質が落ちない。ああいうインテンシティーの中でのテクニックに関しては、全員に改善の余地がある。難しいことだけど、日ごろからあれだけのインテンシティーの中で質にこだわってやることが大事」

 従来のポゼッション型サッカーからの転換を印象付けたハリルジャパンの初陣2連戦。本田自身、「すべてを取りに行くことはできない。そう言われると、(過去に対して)否定的に入っていくこともあるが、それを恐れてはいない。間違いを認める勇気を持っているし、そうやって前進していきたい」と、速攻型への順応に貪欲に取り組んでいる。

「新しい自分を試行錯誤しながらトライしている。今はその過程にあるのは間違いない。そこはどんどん変化していくものだと思っている」。新しい日本代表、新しい本田圭佑。世界を目指す挑戦が再び始まった。

(取材・文 西山紘平)