岩波&植田に負けられない…U-22代表DF奈良「ポジションを奪い、世界に挑戦したい」

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[3.31 AFC U-23選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)第3戦 U-22日本 1-0 U-22マレーシア]

 男の前には2人のライバルが立ちはだかる。U-22日本代表不動の2CBであるDF岩波拓也(神戸)とDF植田直通(鹿島)だ。その間に割って入ろうとするDF奈良竜樹(F東京)は、AFC U-22選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)で3試合中2試合でフル出場を果たし、確かな手応えを得た。

 初戦のU-22マカオ戦では岩波と、そして第3戦のU-22マレーシア戦では植田とコンビを組んで、ともに完封勝利に貢献。手倉森ジャパンではなかなか出場機会をつかめずにいたが、「しっかり試合に出られましたし、岩波と植田とそれぞれ1試合ずつ組めたのも良かったと思います」と話したように、今予選では大きな経験を積めたようだ。

 今後、同代表で試合に出場するためには、岩波と植田という壁を乗り越えなければならない。それは本人も自覚している。「岩波も植田も所属チームで試合に出ていますが、僕はまだFC東京でポジションを取れていません。まずはチームでポジションを取り、彼らを少しでも脅かす存在にならないといけません」。まずはF東京でポジションを取ることが、U-22代表のレギュラーを奪うことへの近道だと話した。

 2人のライバルを、「植田には高さ、岩波には足下のうまさがあり、その部分は僕には彼らほどありません」と評しながらも、自分には自分の良さがあると自信を持って答えた。「チームを引き締めるといいますか、守備で周りの選手を動かし、ポジション取りをうまくさせる指示というのは、僕がこのチームでやっていかないといけない部分、それが自分の役割だと思っています」。

 来年1月にはリオ五輪最終予選を兼ねたU-23選手権が行われる。約9か月後に行われる最終予選、そしてリオ五輪に向けて、「メンバーに入るだけでは得られないものがある」と語気を強めると、「僕にはいいライバルがいるので、しっかりと彼らからポジションを奪い、世界に挑戦できるようにしたい」と視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)