「田んぼみたいなピッチ」で決勝アシスト、結果を残したU-22代表DF安在

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[3.31 AFC U-23選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)第3戦 U-22日本 1-0 U-22マレーシア]

 3月3日に発表されたメンバーに、DF安在和樹(東京V)の名前はなかった。しかし、MF秋野央樹(柏)の負傷離脱により追加招集されると、AFC U-23選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)では2試合に出場。第3戦となったU-22マレーシア戦では、手倉森ジャパンで初のスタメンフル出場を果たし、決勝点をアシストするなど確かな足跡を残した。

 直前の試合中にスコールが降り、「田んぼみたいなグラウンド」(安在)での試合となったが、背番号50は左サイドで上下動を繰り返し、敵陣深くまで攻め込んでは好機を演出しようとした。前半16分には強烈な左足シュートでゴールを脅かしたが、相手GKにセーブされて惜しくも得点は奪えず。しかし、同41分に大仕事をやってのける。

 左サイドを駆け上がってボールを呼び込むと、正確なクロスを供給。「中に味方が2、3人いたと思うので、きっちりと良いボールを上げれば決めてくれると思っていた」。願いを込めて上げたクロスをFW久保裕也(ヤングボーイズ)がヘッドで叩き込み、貴重な先制点が生まれる。結局、この1点が決勝点となり、チームを勝利へと導くこととなった。

 手倉森ジャパンでの初のスタメンフル出場を果たしたが、何より結果を残せたことに満足している。「この試合に臨むに当たり、目に見える結果を出すと自分自身で決めていました。だから、アシストを記録できて良かったです」。

 追加招集だったかもしれない。しかし、本人にとっては大きな経験となったようだ。マレーシア入りしてからの2週間を「デカかったです。こうやって一緒に生活ができたし、サッカーもできた。チームも知れたし、この経験は大きかった」と振り返ると、今後への意気込みを示した。「これからチームに帰り、試合に出てアピールを続ければチャンスはあると思う。だから、継続してやっていきたい」。追加招集の立場ながらもチャンスを生かして結果を残した男は、再び代表に戻ってくるためにさらなる成長を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)