教育評論家の尾木直樹氏

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「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏が31日、都内にて、ネットリサーチ事業を行うマクロミルの記者会見に出席。この企業と共同作成した、いじめ対策用アンケートサービス(テンプレートを尾木氏が監修)の提供開始を告知した。

年間2万件を超えるアンケート調査を受け持つマクロミルは、創業15年の国内最大手の規模。同社の小西克己社長は「尾木さんとは、たまたま知り合った」と何気なく伝えたが「マクロミルとしても社会貢献をしたい」という考えも口にしていた。

教育機関向けの取り組みがスタートして、作成の時間を大幅に軽減できる「テンプレートの提供」と、現場で誤った活用を防ぐために「利用マニュアル」などを尾木氏と一緒になって作りこんだという。

尾木氏は、使い易くなったアンケートツールとテンプレート公開までこぎつけたが「(機械的にならないように)事前指導が大事。(アンケートの主旨を)やさしく丁寧伝えて欲しい」と語り、「次の6点(下段に掲載した内容)を大切にして欲しい」と強く念を押していた。
(1)このアンケートは、犯人探しや非難のためではなく、みんなで人権や他人の心の痛みとは何かを学習する“学習アンケート”であること。
(2)だから、正直に自分と向き合い、素直に回答していこう。
(3)自分がいじめていたことがわかってもあわてず、自分を信じて大胆に明るく乗り越えよう。「乗り越えること」これが大切なんだよ。
(4)いじめの加害者は、どうしてそうなってしまったのか……心の背景や原因を探ろう。そのためには先生たちは応援団だ。その人も必ずいじめの世界から脱出し、みんなから好かれる、人権などを侵害しない、明るく大らかで豊かな人になれるんだ。
(5)加害者だとわかった時でも、落ち込む必要はない。このクラス内であれば、加害者は必ずストップできる勇気と優しさを兼ね備えている人ばかりだから。
(6)被害者は、たとえどんなに自分が問題あったとしても、そのためにいじめを受けても仕方が無いという理由は全く成り立つはずがない。どんな場面でも、いじめは許さないんだよ。いじめる方が悪くて、加害者がいじめをストップさえすれば、問題は一気に解決するんだよ。自分を責めないで、クラスぐるみ、先生と協同して、いじめっ子にいじめをやめさせる大作戦を展開しよう。大丈夫だよ。


尾木氏が携わったテンプレートは、同社のセルフ型アンケートツール「Questant(クエスタント)」の中で、4月23日から提供される。

関係者は「教育の現場は、まだまだ紙ベースだと思う。アンケート調査もプリントアウトをした用紙で実施できるように、案内を広めていきたい」とも語っていた。

同社のサイト上では、いじめ対策用アンケートのサンプル画面も公開している。

■関連リンク
学校生活に関するアンケート (いじめ対策用アンケートのサンプル画面)
セルフ型アンケートツール「Questant(クエスタント)」

▼ (左から)尾木直樹氏、マクロミル・小西克己社長



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