宮永博史教授

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「思いがけない発見や偶然の幸運」という意味で使われてきた言葉「セレンディピティ(serendipity)」は、学術研究やビジネスの世界だけのものでなく、実は日常生活にも潜んでいる。例えば旅先での予期せぬふとした発見が、たとえ小さなことでも、セレンディピティとして感じ取ることで満足感が高まるという。

JR西日本の関西ブランディングサイト「あしたセレンディピティ」で、専門家が旅先でのセレンディピティに出合うための心構えやコツを語っている。

「食のセレンディピティ」に出合える大阪

「成功者の絶対法則 セレンディピティ」の著者で、東京理科大学大学院イノベーション研究科の宮永博史教授は「旅先ではセレンディピティに出会いやすい」と説明する。

「心の余裕、時間の余裕、そしてちょっとしたお金の余裕、たくさんじゃなくていいので、その3つを持って行くとセレンディピティはきっと起きます、満足感が高まり、人生が豊かになります、大事な心構えは、"想定外"を楽しむことなのです」

独創的な発想でビジネスチャンスを生かしてきた関西の企業を紹介するNHK大阪放送局制作のテレビ番組「ルソンの壺」のナビゲーターを務める精神科医の名越康文氏は、大阪の街でのセレンディピティとの出合い方をアドバイス。「表通りよりもそこから2〜3本入ったあたりには小さな店がひしめいていて、そこには必ず思いがけない出会いや楽しみが必ず潜んでいます」と語っている。

大阪は「食のセレンディピティ」に出会える機会が多いと言うのは、イタリア料理店「ポンテベッキオ」の山根大助オーナーシェフだ。「関西は昔から積極的に異文化を取り込みながら独自の"食"を確立してきたこともあって、(自分も)使ったことのない素材を貪欲に試して、お客さんを楽しませることばかり考えている」という。

JR西日本では、2015年に迎えた山陽新幹線全線開業40周年を機に、滝川クリステルさんをナビゲーター役に迎え、関西ブランディングプロモーション「あしたセレンディピティ〜素敵な偶然に会いにいきませんか。エクスプレスで関西へ」を展開中。「あしたセレンディピティ」という言葉には、素敵な偶然に出会い、予想外のものを発見する新しい旅への期待を込めているという。サイトでは、ショートストーリーズという形で、観光施設、史跡などセレンディピティに満ちた関西の魅力を伝えている。