プレーで示すキャプテンだ。U-22日本代表キャプテンのMF遠藤航(湘南)は、AFC U-23選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)第1戦U-22マカオ戦では値千金の先制点を叩き込み、第2戦U-22ベトナム戦では90分間ピッチに立ち、気迫あふれるプレーでチームを鼓舞し続けた。

 キャプテンマークを巻く男は、ピッチ上で絶大なる存在感を放っているが、普段はシンプルなことしかやっていないと話す。「100パーセントで練習に臨むとか、一つひとつの練習を大事にする姿勢や、練習で積極的に声を出すということには気を使っていますが、雰囲気作りは他の選手もやっているので、特にそういう必要はないかなと思っています」と口にしながらも、「自分はプレーで示すタイプなので、そういうところで引っ張っていければいいと思っている」とチームの先頭に立つ覚悟を改めて示している。

 そして、そんな遠藤を手倉森誠監督は「成長著しい」と評した。「彼は第1戦では途中で代えましたが、間違いなく3試合連続でやれるコンディションになっている。タフさがある」。プレーで引っ張るにはピッチに立たなければならない。そして、暑さが厳しい中で行われる中1日での試合でも、遠藤ならば戦い抜けると指揮官は判断している。

 ここまでの2試合を振り返り、「2つ無失点で勝てたことは良かったと思う」としながらも、「ただ、満足していません」と語気を強めた。「一次予選を突破すれば、もっと厳しい戦いが待っていると思っているので、一人ひとりが成長していかなければいけません。そのためにも明日、またゼロで抑えながら、しっかり点を取り、結果を残して日本に帰れればと思います」。おそらく先発でピッチに立つであろうキャプテンは、3試合連続での完封勝利で最終予選進出を決めると誓った。

(取材・文 折戸岳彦)