2010年、札幌ドームでプロ野球の試合観戦中にファウルボールが当たり、30代女性が右目を失明した。この事故を受け、主催の北海道日本ハムファイターズと球場を所有する札幌市などに対し4200万円の支払いを命じた裁判が、海外でも話題となっている。

判決では裁判長が「内野席の防球ネットなどの安全設備を設ける必要がある」と指摘しているが、この裁判と判決に海外の野球ファンは驚いたようで、SNSには「アメリカでは野球観戦で気をつけるのは本人の責任になる」「(失明した人にとって)悲しい出来事ではあるけど、これも野球の一部」といった意見が寄せられている。

ほかにも「場所とタイミングが悪かったとしか言いようがない」「どこにいても何かしらの危険があると思う」と、原告の不運を指摘する声、「日本人もアメリカのように訴訟好きになりつつあるとしたら残念」など、やや否定的な声も寄せられている。

日本と同じく野球人気の高いアメリカのネットユーザーは、「文化の違い」を感じたようだ。