ヤクルトはこのほど、同社独自のビフィズス菌「B.ビフィダムY株」を含んだ乳製品乳酸菌飲料「BF-1(ビーエフワン)」をリニューアルし、コンビニエンスストアなどでの販売を開始した。「B.ビフィダムY株」は、胃腸に不快な症状が表れる疾患「機能性消化管障害」や「機能性ディスペプシア」への効果が確認されたばかり。それはどのような症状であり、同ビフィズス菌がどのように働いているのか。

「BF-1」は、ヤクルトレディによる宅配チャネルにて販売されていた乳製品乳酸菌飲料。3月23日にリニューアルすると同時に、24日から全国のセブン-イレブンでも販売を開始。5月11日からは、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケット等でも販売開始が予定されている。リニューアルでは、刺激の少ないマイルドな味付けを踏襲しながら、まろやかな風味に仕立てたヨーグルト味に変更され、容器の改良・デザイン変更も行われている。価格は100ml容器入りで115円(税別)。

「BF-1」の特徴は、同社独自のビフィズス菌「B.ビフィダムY株」を1本に10億個以上も含んでいること。「B.ビフィダムY株」は、ピロリ菌抑制効果や胃粘膜傷害抑制効果、ピロリ菌陽性者における胃不定愁訴改善効果などが確認されていたビフィズス菌だ。さらに、2015年1月に発表された同社と東邦大学医療センター大森病院の瓜田純久教授らとの共同研究により、「機能性消化管障害」や「機能性ディスペプシア」への効果も確認されている。

「機能性消化管障害」とは、炎症などの器質的な異常がないにもかかわらず、胃がもたれる、胃が痛む、下痢や便秘を繰り返すなどの不快な症状が表れる疾患。その中でも胃に不快な症状が表れる「機能性ディスペプシア(略称 : FD)」は、保険病名を獲得するほど関心が高まっており、日本での患者数は推定で1,500万〜3,000万人と言われるほど患者数の多い疾患だ。FDは、「慢性胃炎」や「神経性胃炎」とも呼ばれていた疾患で、主な症状には胃が痛む心窩部痛(しんかぶつう)と胃がもたれる食後愁訴があり、その原因にはストレスや胃酸の出過ぎ、胃の運動機能の異常・知覚過敏などと考えられている。しかし、原因がはっきりしないことが多く、治療法も確立していない。

前述の共同研究では、FDを含む機能性消化管障害の重症な患者を対象に、「B.ビフィダムY株」を含む乳酸菌飲料を1日100ml、4週間毎日飲んでもらった結果、腹痛、下痢、便秘、胃もたれなどの消化管の不快な症状が改善され、飲用中止4週間後も効果が持続したことが分かっている。また、消化管の自覚症状だけでなく、イライラや活気など心理的な自覚症状も改善され、ストレスにより上昇する唾液中のコルチゾール濃度の低下も認められた。

同社が別途に行った「健康意識とストレスに関する調査」では、ビジネスパーソンの8割がストレスのたまりやすい"ストレス持ち"であり、ストレス持ちの6割が胃腸トラブルがあるとの結果も出ている。さらに、胃腸トラブルを抱えているにもかかわらず、30.1%の人が何の対策もしていないとのこと。

「BF-1」がコンビニエンスストアなどで手軽に購入できるようになった今回のリニューアルを機に、胃腸にトラブルを抱えている人、ストレスの溜まっているビジネスパーソンは、1日1本飲むだけで効果が期待できる胃腸のケアを始めてみてはいかがだろうか。

(木下健児)