ピッチで戦う喜びを感じながら…U-22代表DF松原「3戦全勝で最終予選に進む」

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[3.29 AFC U-23選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)第2戦 U-22ベトナム 0-2 U-22日本]

 2試合連続でのフル出場。これは同じくSBを務めるDF山中亮輔(柏)と2人しか果たしていないことだ。灼熱のピッチでの戦い。暑さに苦しめられるのは当然だが、U-22日本代表DF松原健(新潟)は90分間、右サイドで激しい上下動を続けた。

 試合開始から右サイドを何度も駆け上がる。5-4-1と守備的なシステムを採用してきたベトナムに対して、松原は自身の攻撃参加が有効だと感じていた。「僕がタイミング良く上がれば、相手は多分混乱してくると思った」。その言葉どおり、何度も敵陣深くまで走り込んでボールを呼び込もうとした。

 しかし、チームはなかなかシュートまで持ち込めない時間帯が続く。それは、松原自身も感じていた。「自分たちのミスが多かった。ラストパスやファーストタッチの精度が良くなかったし、あれだけ相手に中央を固められていたら、もっとミドルシュートを狙ったり、サイドをもっと使って、工夫した攻撃をしないといけなかった」と引かれた相手には、より攻撃に工夫が必要だったと話した。

 しかし、後半10分に新潟の同僚であるFW鈴木武蔵が投入されると、ホットラインが炸裂する。松原がボールを持って前を向いた瞬間、鈴木が相手最終ラインの裏を突き、そこにピンポイントのパスが送られる。惜しくも得点には結び付かなかったが、幾度となく好機を生み出そうとしていた。

「新潟でもああいうパスのやり取りをしているので。僕がボールを持ったときは、武蔵もあの位置をずっと狙っているし、相手が前へ前へ来ているところで、ああいう背後へのボールは相手も嫌だったと思うので、そこはうまく狙えて良かったと思います」

 この日の試合は、日が沈んだ20時15分キックオフである上に、試合直前にスコールが降ったことで、「気温も時間帯もそうですが、初戦よりも確実に涼しかったので今日の方が動けました」と語ったが、灼熱のピッチで、しかも中1日での試合で2試合連続フル出場はかなり過酷なことだろう。

 しかし、松原は意に介さない。それは今季、新潟でまだ未出場だということも関係しているようだ。「僕は新潟で試合に出られていない状況が続いているので、ここでしっかりと公式戦の雰囲気を味わっておくことも大事なことです。だから次の試合で出場機会を得られたら、またフル出場できるようにしっかりリカバリーしたいし、3戦全勝で最終予選に進められるように頑張りたい」と次戦も試合に出場すれば、90分間チームのために走り抜くと誓った。

(取材・文 折戸岳彦)