投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の3月23日〜3月27日の動きを振り返りつつ、3月30日〜4月3日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は下落。先高感が根強いなか、配当志向の物色などから日経平均は小動きながらも、約15年ぶりの高値水準を更新。しかし、配当権利取り最終日には利益確定の流れが強まり、日経平均は300円近い下落に。さらに週末には配当落ち分を即日吸収する押し目買い意欲の強さをみせたものの、その後は急速に値を消す展開となり、19100円を割り込む値動きの荒い相場展開だった。

 日経平均は昨年4月から、今年の3月期末までの上昇率が30%を超えている状況である。単純にこれだけ利益が乗っていれば、わざわざ配当を取ることも無いといったところか。配当受け取りまで数ヶ月かかるほか、その間に落ちた分の再投資を考えれば、想定されていた利益確定との見方もされている。今年に入ってからも1月安値からは20%近く上昇している。そのため、いつでも利益確定の売りが出やすい需給状況であろう。

 一方で実質新年度相場入りに伴う年金資金の動向が注目されている。先日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、日本私立学校振興・共済事業団の3共済が運用資産の共通指針を発表。3共済についても、GPIFと同様、株式や海外資産といったリスク投資に資金を積極的に振り向けることになる。

 今週は名実ともに新年度相場入りとなる。年金資金の買いへの期待が一段と強まるほか、月内については配当落ち分の再投資に伴う買い需要が引き続き意識される。一方で、国内外の機関投資家による利益確定といった需給要因に振らされやすい相場展開になろう。

 今週は30日にニトリ<9843>、しまむら<8227>、4月2日にセブン&アイ<3382>の決算が予定されるなど、小売企業の決算発表が予定されている。インバウンド消費による業績上振れが期待されるなか、ピーク感につながるようだと、相場全体への利益確定ムードに向かわせる可能性がありそうだ。

 その他、週初にはカジノ議連の総会が予定されており、カジノ関連への思惑材料に。米国では雇用統計が予定されていることもあり、物色の流れとしても材料系の銘柄や内需系にシフトしやすいか。