バラが咲いてる! いや、ソーセージです。

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ギバちゃんは、中山美穂の誕生日に100本のバラを贈ったことがあるらしいです。いや、余談ですが。

ところで、バラの魅力って何なんでしょう? あの香り、あの色、あの気品。様々ありますが、そもそもあのフォルムからして美しい。
そんなバラの形をしたソーセージが発売され、話題となっています。大多摩ハム小林商会が2月より発売している『3Dソーセージ ローズパステート』の、まずは画像をご覧ください! 

……ね、バラでしょう? 360°、どの角度から見てもバラなんです。

確かに、フォルムは美しい。でも、なぜこのようなソーセージを作ったのでしょうか? ……いや。逆に「なぜ、食肉関係で“造形食品”は商品化されないんだろう?」と考えた方が、わかりやすいかもしれない。だってお菓子の世界では、「人形焼」や「たい焼き」なんかがあるんだから。
その理由として、大きく二つの要素が挙げられるそうです。
(1)たんぱく質は金型にくっ付きやすく、剥離性が悪いので、細かい造形がしにくい。
(2)細かい造形にする金型を彫ってもらうだけで大変なコストがかかるため、その分を上乗せした価格で販売するのは難しい。

(2)の造形コストに関しては、昨今めざましい3D技術の進歩によって低コストでの製造が可能となりました。“剥離性”に関しては金型にシリコンを入れて二重構造にし、金型を取ってからシリコンを剥く……という手法で見事に克服。
「当社社長・小林がドイツ留学時代に“パステート”(密封した容器にソーセージのメンチを詰めて加熱冷却する)の基礎を学んだ経験が、全ての始まりです。複雑な造形は不可能だと考えていたのですが、3D関連の記事を新聞で読み、今回の開発に応用いたしました」(担当者)

でも3D技術を応用するならば、さまざまな造形が可能になるじゃないですか? なぜ、あえて「バラ」のフォルムにしたんでしょう?
「日本人が抵抗なく食べられる造形は、小動物か植物だと思いました。そこで季節を問わず、多くの人に好まれ、花言葉が『愛』であるバラが、最もふさわしいと考えたのです」(担当者)
しかし、バラのみに留まらない可能性も大!
「この技術の面白いところは、金属とシリコンの二重構造であることです。外側の金属金型は半永久的に使えますし、シリコンの内側を3D技術で造形すればバラをはじめ色々な造形が可能になります。植物や動物はもちろんのこと、望まれればキャラクター商品も可能です。例えば、『くまモン』に匹敵する東京のキャラクターがあれば面白いんですけどね(笑)。さらに東京オリンピックで各国の“国花”を3Dソーセージで作ることができれば、すばらしい『おもてなし』のひとコマになることでしょう」(担当者)

「東京」にこだわるのには、理由がある。このソーセージには東京都が開発した銘柄豚『TOKYO-X』が使用されているのです。なるほど、東京オリンピックでの活用はピッタリなのかも!
「愛する家族や大切な人への誕生日や記念日、入学や卒業などお祝いの贈り物にもふさわしいでしょう。またバラの形になっているので、そのままでもメインディッシュの一部になり得ます。レタスなどに乗せ、イタリアントマトドレッシングをかけるのが手軽でオススメです」(担当者)

そんな『3Dソーセージ ローズパステート』の価格は、1,750円(税別)。高島屋立川店(TEL:042-525-2111)の「大多摩ハム売場」にて購入することが可能だそうです。
「『厚みがあり、食べごたえがある』、『子供が喜びそう』、『思ってた以上にバラの形をしている』といった反響を、今までにいただきました」(担当者)

ちなみにこの3D製法、ソーセージ以外にも活用可能のよう。
「かまぼこをはじめとした様々な食品に応用が利きますので、未来の楽しい食生活の可能性はさらに広がっていくでしょう」(担当者)
バラの形をしたソーセージやかまぼこを食らう日常が、遂に訪れてしまいました。
(寺西ジャジューカ)