オフィス街の「実用書エキスパート」が選ぶ、社会人が読んでおくべき指南本ベスト3

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4月から新年度がスタート。新入社員が入ってきたり、新天地で仕事を始めたり、職場の環境が変化することが多いこの季節。気持ちを一新して仕事に向き合う人も多いのでは? そこで社会人が読んでおくべき3冊を、明治2年(1869年)の創業以来、オフィスワーカーの利用が多い立地にある「丸善 日本橋店」で実用書を担当する渡辺さんに教えてもらった。困ったときや悩んだときに開けば、社会人生活を上手に過ごすヒントが見つかるはず!◆禅の教えから、よりよい人生を送るヒントを伝える人生指南本


曹洞宗徳雄山建功寺住職であり、庭園デザイナー、ブリティッシュ・コロンビア大学特別教授としても活躍する著者。「所作を磨くと、心身も人生も輝く」を基本に、70の知恵を伝える生き方指南本。

「姿勢や言葉を整えること、朝の時間の過ごし方など、日常のささいな行いを例に挙げながら禅の教えを紹介しています。その提案を日常に取り入れることで、人間としての魅力が増し、人生がより輝かしいものになるかもしれません。仕事に追われて、自分を見失ってしまったときに読めば、なにかヒントが見つかるはずです」

『禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本』枡野俊明著/幻冬舎/1296円

◆仕事に対して疑問を感じたときに読みたいビジネス寓話


「仕事は楽しいかね?」。大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人の問いかけに、動揺してしまった35歳の“私”。この老人の正体は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家だった。日々の仕事に行き詰まりを感じ、未来に期待感をもてない私に、彼は一晩だけの講義を開始した…。

「物語仕立てのビジネス啓発書です。物語仕立てになっているので、楽しみながら読めますよ。読み進めていくうちに、35歳の私同様、仕事に対する考え方が変化してくるはず。今の仕事にやりがいを感じられない。転職しようか悩んでいるなんていうときに、ぜひ、手に取ってほしいですね」

『仕事は楽しいかね?』デイル・ドーテン(著)、野津智子(訳)/きこ書房/1404円

◆伊勢丹が指南! 冠婚葬祭のマナー本


大手百貨店・伊勢丹の新宿店ギフトサロン「儀式110番」に寄せられた、計30万件にのぼる冠婚葬祭の問い合わせに対する答えをまとめた一冊。

「冠婚操作のマナーは、社会人歴を重ねても知識があやふやだったりするものですよね。贈り物のマナーや結婚時の挨拶回り、通夜や法要の引き物、愛犬がなくなったときのお供えまで、冠婚葬祭にまつわる贈り物の基本的なマナーがわかりやすくまとめられています。自宅にあると便利な1冊だと思います」
                
『伊勢丹の最新儀式110番―こんなときどうする?冠婚葬祭』伊勢丹著/誠文堂新光社/1620円