宇佐美貴史(撮影:PHOTO-KISHIMOTO/PICSPORT)

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84分、内田篤人が投入されたときに僕は確信しました。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、勝負師であると同時に演出家です。自分に何が求められているか、新監督はよくわかっています。

これまで出場機会の少ない選手たちを大胆に起用したことは、多くの人を驚かせたと思います。そこから大胆に選手交代をして勝利をモノにしたのが勝負師たる所以です。

ですが、本田圭佑と香川真司を2人同時に投入したり、待望論があった(そして僕もずっと期待を明言してきた)宇佐美貴史を入れてみたりという交代劇は、派手な演出でした。

さらに負傷を抱える内田篤人を、あまり負担にならない時間だけプレーさせ、観客を興奮させるなんて、高い経験値がないとできない采配です。しかもどれもズバリと的中しました。

また、単に投入しただけではなく、宇佐美に関しては本田も香川もピッチにいる状態でプレーさせ、2人とどれくらい絡めるかというテストを行っていました。その結果、宇佐美は2人と一緒にプレーして生きることがわかったと言えるでしょう。そしてこれがこの日の一番の収穫ポイントになったのではないでしょうか。

また、「攻守の切り替えが早い」「球際が激しい」「動きが縦に速い」という監督の特徴もはっきり見えました。わずか数日の練習でここまで持っていったのは十分評価すべきだと思います。

ということで、この日のハリルホジッチ監督の大胆采配を採点すると【75点】。あと25点分もみせてもらえそうで楽しみです。