ワイルドな伝説を残した哀川翔

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 俳優・哀川翔の芸能生活30周年記念作となる品川ヒロシ監督作『Zアイランド』が28日、沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 -第7回沖縄国際映画祭-」で、一般の観客に向けて初お披露目された。

 映画祭の特別招待作品である本作。5月16日の一般公開を前に、沖縄県中頭郡の劇場「ミハマ7プレックス」で行われた上映には、品川監督と哀川をはじめ、出演者の木村祐一、宮川大輔、大悟(千鳥)、川島邦裕(野性爆弾)が駆けつけた。

 「ヤクザ対ゾンビっていうあまりにも過激な戦いだけど大丈夫?」と観客に語り掛けながら、上機嫌で登壇した哀川。客席に「油断して泣いた方?」と問い掛け、手が上がったのを見ると「泣いたねぇ、やっぱり」と満足げにほほ笑みながら、すぐに「泣けるか、この野郎! と思った方?」と続けるなど、観客との掛け合いを楽しんでいた。

 昨年6月に新潟県の佐渡島で約1か月のロケを敢行したという本作。滞在中も哀川伝説は鳴りを潜めることがなかったようで、品川監督が「アジを50匹釣った」と切り出したのをきっかけに、哀川が「川でデカいカニを捕まえて帰ったら、窪塚(洋介)が『何それ!?』ってドン引きしてた」と笑顔で振り返ると、「翔さんだけ“ぼくの夏休み”みたいだった」(品川)という逸話が次々に明かされた。

 島での生活を存分に楽しんだ様子の哀川は「皆さんに楽しんでいただける、自分でも30周年にふさわしいすてきな作品になったと思います。全力で取り組んだ作品になりました」と語り、笑顔で手を振り会場を後にした。

 本作は組同士の抗争に敗れた元ヤクザの組長(哀川)が10年の時を経て、とある島で想定外のバトルに巻き込まれる姿を描いた、アクションに笑い、さらに涙と家族ドラマも盛り込まれた作品。(長谷川亮)

映画『Zアイランド』は5月16日より全国公開
「島ぜんぶでおーきな祭 -第7回沖縄国際映画祭-」は3月29日まで開催