これもハリル式!個別宿題メニューで国内組を改造

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 国内組に対し、フィジカルや球際で物足りなさを感じていると“ダメ出し”していたバヒド・ハリルホジッチ監督が、所属クラブに戻ったあとの個別メニューを選手個々に与えることになった。

 チュニジア戦から一夜明けた28日。大分市内で行われたトレーニングの冒頭に選手を集めて円陣を組んだ指揮官は、大きな声で青空ミーティング。ある選手は、「監督は『週末に試合に出る人、出ない人がいると思うが、その中で週の初めと試合2日前にプラスアルファのトレーニングメニューを課題として渡す』と話していた。監督が初日から言っているのは、体を大きくすること、球際を強くすること、メンタルを強くすること。そこの強化は国内組、海外組問わず、一人ひとりがもうワンランク、ツーランク上げていかないといけない」と指揮官の意図を説明した。

 監督の指示の中には今のところ「体重を何kg増やせ」といった具体的な数字はないという。また、クラブによってはチーム練習以外の自主トレを禁止している場合もあるため、あくまで所属クラブの許可の下でのトレーニングとなる。

 チュニジア戦後はフィジカル的な注文以外に、「スピードアップ」という課題も加わった。合宿開始当初は、「フィジカル、球際、メンタル」の3要素が足りないことを指摘されていたというが、初陣を終えた指揮官は「ポジティブな印象だったが、その中でスピードという面では少し期待よりも遅かった」と指摘した。

 一口にスピードと言っても走るスピード、パススピード、判断スピードなどがあるが、ハリルホジッチ監督がとりわけ指摘したのはパススピードとスピードの変化。DF槙野智彰(浦和)は「パススピードについては、所属クラブに帰ったときに上げていってくれと言われた」と話す。

 Jリーグを視察して選手のポテンシャルを感じながらも、弱い部分を鋭く指摘している指揮官は、改善メニューを与えることで国内組を改造し、ロシアW杯に向かおうとしている。今後はJリーグのパススピードや選手の体格の変化にも注目だ。

(取材・文 矢内由美子)