絶・対・王・者!恐怖も病気もプレッシャーもライバルも、すべてを蹴散らして主人公・羽生結弦が堂々帰還の巻。
これが「絶対王者」というものだ!

強い、強い、強い。まだ前半戦を終えただけではありますが、その驚くべき強さはタダの王者を超えて「絶対王者」と呼ぶにふさわしい。27日、日本スポーツ界はビッグイベントのラッシュでした。プロ野球2015シーズンの開幕。サッカー日本代表・ハリルホジッチJAPANの初戦。そして世界フィギュアスケート選手権。いくつものイベントが重なった金曜の夜、そのすべてを最後の最後に自分色で上書きしていった男がいました。羽生結弦、氷上の絶対王者が。

正直なところ、この日の主役たるには状態的に不足なのではないかと、僕は疑っていました。練習では確かに美しい4回転を決めるなど、病み上がりとは思えない姿でした。しかし、手術を経て3月頭まではまともな練習ができなかったという話を聞けば、少なくとも「ベストではない」と考えるのが普通のところ。出てきただけでも御の字。GPファイナル・全日本選手権で無理したぶんのツケを払うタイミング。今日は王者・羽生氏はお休みでーす。そのぐらいの気持ちでノンビリ構えていました。翌日の感想は先にハリルホジッチJAPANかな…と思いながら。

しかし、周辺状況は刻々と悪化し、王者に休息を与えてくれません。

世界選手権の結果は来季の出場枠に影響し、来季の世界選手権の結果は、その次のシーズンの世界選手権の出場枠に影響します。そして2大会後、2017年の世界選手権は平昌五輪の出場枠を決める大会です。そこに何人を送り込めるのか。その枠獲りのために何人を送り込めるのか。今大会の結果は未来にうっすらとつながるものでした。

もちろん日本には実績・実力十分の3選手がいます。王者が働かなくても枠は何とかなるのではないかという甘い期待感もありました。ところが、最初に登場した小塚崇彦さんは本来のデキとは程遠く、70点にようやく乗せる演技で最終順位19位。最終グループ1番手で登場した無良崇人さんは右肩下がりで来ていた今季の勢いをそのまま維持するばかりか、さらに失速するかのような演技。とうとう得意のトリプルアクセルにまでミスが出て、まさかの最終23位に落ち込みます。

世界選手権の枠獲りのルールは、最大の3枠を獲ろうとするなら「出場中上位2選手の順位が合計で13以下」ということになります。フリーに進めるか進めないかギリギリの23位からでは、どうやっても枠獲りに貢献しようがありません。19位からでも「最低限必要な12位」はまだかなり遠いところ。あれ、羽生氏が優勝してもなお厳しいのか?というまさかのクライシス。

王者はそんな状況に何を感じたのでしょうか。昨年、大怪我を負った中国という舞台に残る「恐怖心」。尿膜管遺残症からの手術明けという「コンディション不良」。万全の状態でも勝てるとは限らない「強敵」。そして、日本勢がよもやの大乱調に陥る中での枠獲りという「プレッシャー」。ひとつもポジティブな条件はありません。並みの王者ならば、その重圧に震え、崩れていたかもしれません。

しかし、絶対王者の振る舞いは違った。すべてのピンチは「危機」ではなく、絶対王者を輝かせる「チャンス」だった。そこに貫かれる「出る以上はどんな状況であろうが僕が勝つ」という揺るぎなき決定事項。いついかなる時、どんな場所、どんな相手でも「勝つ」ことは決定事項であり、決して揺らがない。その領域に達した者にすれば、ピンチはオイシイ場面に過ぎません。自分をより高め、より強くさせるためのお膳立てが整っただけのことだったのです。

演技を終えたあとのこともなげな表情。「いかがでしたか?」とでも言わんばかりの余裕。これが「主人公」というヤツか。僕はマンガの中にだけ存在する「主人公」を見ました。プロ野球12球団とサッカー日本代表をも跳び超える絶対王者。本当に彼は手術などしてきたのでしょうか。隠れて修行していただけなんじゃないでしょうか。本当にこういう人間がいるなんて、夢でも見ているみたいですね。脱帽です。

ということで、「だから一面空けておけって言ったろ?」という天の声に頭を深く垂れながら、27日のフジテレビ中継による「世界フィギュアスケート選手権 男子シングル・ショートプログラム」をチェックしていきましょう。

◆埼玉西武ライオンズ?あぁ1-0の地味な試合ね!それはもともと構想外!

この日も大入りの会場。地元の観衆、世界からの観衆も大いに盛り上がります。選手が演技を終えるたびに投げ込まれるぬいぐるみの数たるや、日増しにぬいぐるみ屋が増えているのではないかという疑問がわいてきます。ドラえもんのパチモンとか、どこで買ってくるのでしょうか。

↓ニセモノらしさをほんの少し残したというべきか、この程度違っていればベツモノという扱いなのか!

左:「それ見たことありますけど…」
右:「何か違う気がするねぇ…」
中:「え、合ってますよね?」

クマえもんとかネコえもんとかじゃないのかね!

ニセえもんかな!

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感想(2件)



日本勢で最初に登場したのは全日本3位でここに生き残った小塚崇彦さん。冒頭の4回転は乱れながらもこらえますが、つづくトリプルアクセルで手をつくミス。さらにトリプルルッツでも転倒し、必須要素のコンビネーションが抜ける形となります。らしくない演技で本人の表情も曇ります。演技を終えた段階で結構下のほうなのに、まだまだ後続のグループが残っているという状況。巻き返すのはなかなか厳しい滑り出しとなりました。

ただ、演技後に「煮え切らない」と語る姿には、コンディションではなくメンタルの部分だと本人的にも感じている様子でした。メンタルならば劇的な復調があってもオカシクないところ。ましてや、ココ一番のメンタル勝負なら日本随一という小塚崇彦さんです。全日本で見せてきた数々の一発、世界選手権で枠をもぎ取ってきたココ一番の勝負強さ。むしろこんな場面こそが「小塚崇彦の見せ場」と思って、奮い立ってほしいものです。

第4グループにはアメリカの笑顔姐さん・ブラウン、ウズベキスタンのネタ師ミーシャ・ジー、4回転ルッツに挑むアメリカのリッポンとエンタメ精神あふれる選手が居並びます。ミーシャ・ジーさんは前回の試合で剃り落したヒゲをしっかりと伸ばしてくるなど、ヒゲコンディションを万全整えてきました。今夜のフリー、たぶんあのヒゲがなくなっている。毎日がゲン担ぎみたいな生き様。彼もまたフィギュアスケートの新時代を独自に切り拓く男。フリーも注目です。

↓頑張ったけど四大陸のときほどヒゲが伸びてない気がする!

SPやる⇒ヒゲ剃る⇒フリーやる⇒ヒゲ伸ばす⇒SPやる!

ヒゲ伸ばす期間の長さによってHIGE加点が変わる仕組みです!

来季は大一番でSP長髪、フリー丸坊主に期待したい!

さぁ、楽しい時間から一転して緊迫の最終グループへ。羽生・アンドウ・テンの三強に加え、日本の無良、ロシアのボロノフ、コフトゥン。選手たちの動きひとつひとつに歓声が飛び、悲鳴にも似た声が上がります。チラリとよぎる、この地で起きた激突の残像。4回転を決めては観衆がわき、転倒しては不安が舞い戻る。長い長い6分間。

緊迫を破るように、最初に演技に向かうのは日本の無良。今季の出だしは、ひとつ上のステージにあがったかのような感触でしたが、気がつけばひとつ降りてきた感も漂います。冒頭の4回転はアンダーローテーションで減点、さらに世界屈指とも評される得意のトリプルアクセルは抜けてシングルに。アクセルの抜けはそれだけでマイナス10点にも及ぶ痛恨の一撃でした。

そのほか細かいところでは、フライングシットスピンがおそらくフライングのあと2回転以内に基本姿勢に達していないということで、V1記号で示される減点対象となるなど細かい取りこぼしも。とにかくこの日は氷の上で跳ぶところが何もかも上手くいかなかった模様。最終順位23位はフリーに進めてよかったと言うべきか、辛いだろうけれどフリーも頑張れと言うべきか。とにかく、来季につながる滑りで締めくくってもらえるように祈るばかり。託されたモノ、これで放り投げるわけにもいかないでしょう。

つづくデニス・テンは、演技の冒頭で曲の出だしが鳴らないというトラブルに見舞われます。落ち着かない中での演技は、4回転での転倒へとつながったかもしれません。演技を終えたあとは首を振って、自分の演技への不満も見せました。これがあるから一発本番は怖い。無良、テンが波乱の空気を図らずも作り上げてしまいます。後続の選手、俄然やりづらくなってきました。

そこに登場したのは優勝候補その2、ハビエル・アンドウ・フェルナンデス。「ブラック・ベティーってあの人のことですか?」という全世界の視線を一身に受けながら、アンドウは躍動します。高く大きな4回転サルコウ。軽快なステップ。いい意味でウザい振りつけ。さっきまでの緊張感が嘘のように、ガラッと世界観すら変えてしまう。

このチカラか。これがあの人を幸せにしたのか。どんなネガティブな夜も俺といればハッピーさ。カモンベイベー抱いてやる。さぁふたりのハード・ラブをインスタグラムにアップしな。俺はいつだってウェルカムさ。お前のSNSを荒らすヤツがいたら俺がこう言ってやる。「御嬢さん、新年はやめときな!」ってな!何言ってるか自分でもよくわかりませんが、とにかくノリノリです!

↓この日一番の演技を挙げろと言われたらコチラを挙げる!そんなハビエル・アンドウ・ワールド!


羽生氏にプーさんをあげるから、ハビちゃんにはティガーがいくシステムなのか!

それではこのぬいぐるみも、のちほどインスタグラムにアップしておきますね!

↓この好演技に早速SNSの女王ミキが躍動!スマホを高速タップでハビちゃん関連情報を連続リツイートだ!










何だかこの2年くらいミキはSNSばっかりやってる気がするwwww

スマホが忙しすぎるだろwwww

「感動のつぶやき」「ハビちゃん関連」のリツイートでタイムライン埋まるわwwww

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アンドウがガラリと空気を変えたことで、少しやりやすくなったでしょうか。つづくボロノフは4回転3回転のコンボを決めるなど、デニス・テンまで僅差につける好演。イイ感じに盛り上がってきました。さぁ、いよいよ我らが王者・羽生氏の登場。沈黙を守ったこの数ヶ月。一体どこで何をしてたのよ。キーッ。その答え、見せてもらいましょう。

落ち着きを見せる表情。緊張はあるものの、それと同じくらいの自信もあるでしょうか。長い静止から動き出し、冒頭の4回転はお手つき。しかし、お手つきでこらえて転倒にはしません。スピン、ステップもまったく淀みナシ。今季際立っていたトリプルアクセルもターンからイーグルでのランディングを華麗に決めます。最初の4回転以外はどれも大きな加点が取れる実施です。

演技を終えたあとの小さなガッツポーズ、そしてドヤ顔がすべてを物語っていました。これが羽生結弦か、これが絶対王者か。いくつかの競技に絶対王者と呼ばれる存在はいますが、改めて身近にそれを感じてみると、恐ろしいものです。もはや彼がどんな謙虚なことを言っても、どんな不安を口に出しても信じることはできません。別の生き物がココにいる。生まれ持っての主人公がココにいる。極端な話、1枠しかない状態でも「僕が2位に入ればいいんですよね」「じゃ大丈夫です」「1位になりますから」とか言い出しそう。そして本当に1位になりそう。何か、スゴすぎてちょっと引きます!

↓お客様!プーさんを投げないでください!

ちょいちょい別のヤツを混ぜないでください!

別のヤツが仲間外れ感を出してます!

↓お客様!プーさんを投げないでください!

子どもたちが想定外の量で焦っています!

近所の方のぶんをまとめて紐で縛るなどご協力をお願いします!


↓お客様!プーさんを投げるなら投げるでちゃんと投げてください!


オーサーコーチの近くに投げると本人が拾う可能性大です!

オーサーコーチを狙って全力でブン投げてください!

↓プーさん投げ入れ競争となった絶対王者・プーさんの演技!


ここでシーズンベストプーさんを更新するか!

何かもうディズニーで映画化とかされても驚かない、ウソみたいな物語性!

「プーさんのハニューハント」とかいうアトラクションなんかもできそうな勢いです!

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「すげぇやりづれぇ…」と最終演技者コフトゥンが思ったかどうかは知りませんが、まぁこれだけの演技を見せられてはトップを脅かすことは難しいというもの。絶対王者、貫録の首位発進。終わってみれば王者、アンドウ、テンと三強がそのまま上位に並ぶ格好となりました。フリーもこの三すくみは変わりそうにありません。天上世界の争い、フリーも楽しみです。

日本勢ということで言えば、枠取りに向けて小塚さんの奮起を期待したいところ。幸い、中弾はギュッと詰まっているので、12位までは5点弱とまだまだ逆転可能な範囲です。小塚さんは追い上げタイプですから、むしろ勝負はこれから。日本には、こうした絶望のSPから歓喜のフリーへと反転した伝説の記録もあるのです。「辛いときはソチ五輪の真央ちゃんのフリーを見ろ」。すべてのOLに捧げるアドバイスを、今、小塚・無良の両名に改めて送ります。真央ちゃんのフリーを100回見て、もう一度立ち上がってもらいたいものですね。

↓それでは、特に何の脈絡もないのですが、昨日すごいイラッとした画像を置いておきますので、怒りをやる気に変えて頑張ってください!

おはようございます!Good morning from Palm Springs☀️

Daisuke Murakamiさん(@diceskates)が投稿した写真 -



セレブ:「世界選手権出ないから、オフなんだよぉ」
セレブ:「ホテルから見る朝日は美しいなぁ」
セレブ:「オシャレ雑誌でも読もうかなぁ」

何だろうこのフィギュア界のインスタ愛好熱wwwww

僕もインスタ始めたくなってきたわwwwww

羽生氏のことを僕ごときが心配する必要なかった!どうも失礼しました!