武藤嘉紀(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)

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53分、武藤嘉紀がパスをもらったとき、やっと前にスペースが空いた。相手選手の股間にボールを通して抜くと、スピードに乗ってもう1人をかわす。だが、2人目は武藤を止めようと大腿部を激しく蹴りつけた。武藤はピッチをごろごろ転がって痛がる。いったん外に出て復帰したものの、かすかに足を引きずっていた。

――ポジションを譲りたくない。

武藤はそう思ったと言う。

「ポジションを譲らないためにも得点に絡まなければいけない。与えられた時間なりチャンスをモノにしなければいけないと思いました」

だが、惜しむらくはノーゴール。また、武藤に代わって出場した宇佐美貴史は同じく無得点ながらもポストに当たる決定機をつくり出した。ブラジルワールドカップ後、いきなり台頭した新星も、この日デビューした期待の星の追い上げを食らっている。

それでも武藤は課題とともに手応えも感じている。

「縦に入るサッカーは僕のスタイルに合っていると思います。だけど僕が交代した後に(本田)圭佑君はしっかりとボールを落ち着かせて、そこからゴールに向かって得点になっていました。だからそういうプレーや、少し遅らせるところを作れればいいと思います」

「前線からプレスしたり裏に抜け出すところで、監督のやりたい戦術は表現できたと思います」

「走力やハードワークという部分が求められていて、そこでは自分の良さが出せると思います。あとは得点に絡めなければいけませんでした」

「守備では自分の前の選手にプレスに行ったり、ボールを取られたときすぐに切り替えてボールを取りに行くことを指示されています。だから相手に危ない場面を作らせなかった。下がりながらの守備よりも、前から行くディフェンスが大切だと言われて、それをやってみるとキチンとはまったので、素晴らしい戦術だと思いました」

ハビエル・アギーレ監督の初戦で代表デビューすると、それ以降はすべての代表戦でプレーしている。だが、まだフル出場を果たした試合はない。必死に守ろうとしているポジションをしっかり確保してしまうためには、いかに得点に絡めるかかもしれない。そして続くウズベキスタン戦が、武藤の所属するFC東京のホームスタジアムで開催されるのは、武藤にとって得点に絡む絶好のチャンスとなるだろう。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ (写真中央)相手ゴールをこじ開けた、岡崎慎司

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 常連組の香川と本田が追加点をあげた

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 武藤嘉紀

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 武藤嘉紀

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 武藤嘉紀

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ チュニジア戦の先発イレブン

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 宇佐美貴史

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 槙野智章

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 権田修一

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 権田修一

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)


▼ 試合は2−0で終了。ハリルホジッチ監督の初陣を勝利で飾った

(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)