日本vsチュニジア 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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[3.27 キリンチャレンジ杯 日本2-0チュニジア 大銀ド]

 日本代表は27日、キリンチャレンジ杯でチュニジア代表と対戦し、2-0で勝った。バヒド・ハリルホジッチ監督就任後初戦となった一戦は後半33分にFW岡崎慎司、同38分にFW本田圭佑がゴール。後半途中から出場した2人の得点でハリルジャパン初陣を飾った。

以下、試合後の会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督

「この試合に関して非常に満足している。本当にいい試合をしたと思っている。リズムの変化があり、アグレッシブさもあった。我々のプレーは速かった。時々速すぎたときもあり、特に前半はパスをうまく調整できていないところもあった。グラウンドが滑りやすく、ボールも滑っていた。ただ、我々の選手を褒めたいと思っている。スタートから勇気とやる気を見せてくれた。彼らにブラボーと言いたい。

 2点取った。もっと取れる可能性もあった。この勝利は私たちにとって大事なものだった。3、4日間かけてトレーニングしてきたが、合理的な変化を起こしてきた。ただ、すぐにすべてに満足するわけではない。この道はこれからも続く。2試合目に向けて準備もしないといけない。次の試合は、また違うメンバーで臨もうと思っている。多くの選手に機会を与えたい。今日は途中から入った選手も良いプレーをした。満足している」

―アジア杯に行っていない7人が先発し、実績のある選手を途中から入れた狙いは?

「まず機会を与えたかった。本田や香川、内田のクオリティーはすでに知っている。他の選手に機会を与えた。良い選手がいると思っているし、最初から出たメンバーを含めて、やる気とアグレッシブさを見せてくれた。良いグループをつくれているし、競争もつくれている。我々のクオリティーは組織的に戦うということ。そうすれば相手に対して多くの問題を起こせる。今日は素晴らしいチームと対戦したが、我々のほうがまさっていたと思うし、これからも向上していくと思う。次の試合では、まだ十分に知らない選手にもプレーの機会を与えたい。映像で見たが、それだけでは満足していない。直接見て、発見したい。6月に公式戦(W杯予選)があるので、それに向けて準備しないといけない。日本代表に入れる十分な資質のある選手を発見しないといけない」

―球際の強さを練習から要求していたが? 攻撃に関してさらに改善するところは?

「ハイレベルなフットボールではアグレッシブと球際が要求される。この3日間の練習の中で、アグレッシブさというところに集中してやってきた。そうは言っても、まだ球際で強くない選手もいる。このチームに求めたいのは、戦いに対してこちらから応えるということ。クオリティーはある。メンタリティーや勇気がさらに高いレベルになってほしい。

 向上させるところはたくさんある。ボールを奪ったあとのゲーム支配にはまだ満足していない。奪ってからの最初のパスがまだ十分でない。奪ったあとに短いパスを使い過ぎている。もっと長いパスを使いたい。スピードを求めたので、速すぎたところもあった。選手は我々が要求したことをやろうとしてくれた。それはキープしてほしい。彼らには素晴らしい試合をしたと言いたい。対戦相手は(FIFAランキングで)25位。日本代表はまだまだ低いレベルにいる。それを考えたうえで、選手をもっと褒めてあげてほしい。この勝利も褒めてあげてほしいし、見せたクオリティーについても褒めてあげてほしい。もっと点は欲しかった。バーにも当たったし、ポストにも当たった。宇佐美の素晴らしいシュートも入らなかった。美しい組織プレーがあった。練習の中で求めたものがすべて出ていた。ただ、最後のフィニッシュが決まらなかった」

―ハーフタイムに選手交代がなかったが、選手にどんな指示を送ったか?

「本田と香川が入ったことでゲームが変わった。彼らは自分たちのクオリティーを見せてくれた。ドルトムントでプレーしているのは偶然ではない。日本代表のキーとなる選手だと思う。彼らには厳しい要求をした。彼らがかなり高いレベルに行けると思っているからだ。今晩、彼らはクオリティーのすべてを見せてくれた。この2人が自分の能力をすべて出せば、ゲームが変わるというのを見せてくれた。テクニックだけでなく、規律、丁寧さ、勇気、守備のアグレッシブさも見せてくれた。チーム全員がこれを見せないといけない」

―守備と攻撃で要求していたことは何%ぐらいできたか?

「ディフェンス面に関しては、ミーティングで話したことも踏まえてかなりトレーニングした。各選手に非常に正確なアドバイスをした。特にどこを説明したかと言うと、下がりながらのプレスではなく、前に行きながらの守備だ。合理的な変化、アプローチをした。今までは引き過ぎていたのではないか。今度はちょっとリスクを負いながら、前に行きながら守備をしろと。相手は危険なシチュエーションをつくれなかった。(選手には)ゲームを理解することを要求した。各ゾーンの役割があり、そこで相手に近づき、相手選手がターンするような状況をつくるなと指示した。毎日毎日、このアドバイスをした。とにかくアプローチしろと。彼らをほめたいと思う。ボールを奪うところでは全員が参加していた。ただ、奪ったあとで少し難しいことをしようとしていた。メンタルのところで全員がやる気を持ってやってくれたので、そこは褒めたいと思う。

 数字で言うのは難しいが、大きな一歩になった。このチームはもっと伸びると思っている。最初の試合なので、もうちょっと待ってほしい。時間をかけてやっていきたい。このチームには能力がある。こういう部分が向上できるということをたくさん話してきた。今夜は本当に良いレベルの試合ができた」

―長谷部がキャプテンだったが? 今日のメンバーは次の試合に出ないのか?

「長谷部はロジックだと思っている。彼は代表でたくさんの試合経験がある。しかし、決定的に決めたキャプテンではない。キャプテンになれる資格がある選手をキャプテンにしたいと思っている。キャプテンは模範になれる人。試合の中で私の右腕になってくれる人。キャプテンをだれにするかには時間が必要だ。何人かの選手がキャプテンになってくれるのではないかと思っている。

 次の試合はまた新しい選手がプレーする。と言っても勝利は求めたいと思っている。おそらくほぼ全員がチャンスを握れるかと思う。まだ、2試合目にだれがプレーするかは決めていない。ただ、今日プレーしなかった選手のほとんどがプレーすることになると思う。リスクはあるが、いろんな選手の情報が欲しい。この考え方、モチベーションをキープし、さらに野心、勇気を持つことで新しい日本が生まれると思う。ただ、まだ始まったばかり。いきなり高いレベルになるわけではない。私は道を見せた。これをみんなが受け入れてほしいと思う。それが日本代表にとって、日本の国民の皆さんにとって、良い道になると思っている。この選手たちと一緒に仕事をするのはうれしい。彼らのことを信頼しているし、私が後ろで彼らを勇気づけたいと思う。しかし、これからも私は彼らに厳しく要求していく」