山口蛍「生き残るためには監督の要求にもっと応えないと」

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[3.27 キリンチャレンジ杯 日本2-0チュニジア 大銀ド]

 4-2-3-1の中盤の底。ハリルジャパンの初陣でダブルボランチの一角に立ったのは、MF山口蛍(C大阪)だった。

 昨年6月24日のブラジルW杯グループリーグ最終戦・コロンビア戦以来となるブルーのユニフォーム。そのときと同じ背番号16をつけた山口は、球際の強さや豊富な運動量といった持ち味を随所に出しながら、後半39分までプレーした。昨年9月に手術した右膝の影響を感じさせない動きだった。

 ただ、試合に関しては反省が口をついた。「前半は縦に速く行くというのはある程度できていたと思うけど、速く行くところと落ち着かせるところの使い分けがあまりできなかった」

 その言葉どおり、前半は合宿中に取り組んできたことを出そうとするがあまり、縦パスをカットされて反撃に転じられそうになる場面が少なくなかった。素早い攻守の切り替えはできていたが、行ったり来たりの回数が多かったため、体力を消耗した。

「もっとうまくゲームコントロールできれば良かった。前半は結構しんどかった。後半は(本田)圭佑くんと(香川)真司くんが入って、逆にそこでタメができてゲームが落ち着いた。前半から状況に応じてそれを使い分けられれば良かったかなと思う」

 とはいえ、縦に速い攻めがチュニジアの体力を奪ったのも事実。「それによって後半は相手も少し疲れていて、相手が疲れた中で自分たちがうまくボールを回して点につながったというのもある」と、得点が生まれた要因を冷静に分析する。

 今季はJ2で戦っている。「Jで3試合やっていると言っても、国際試合は久々で、テンポも速かったし、強度も高かったので、少し疲れたなというところはある」と率直な感想も口にした。指揮官が求める球際の強さについても「全員がやっていたと思うけど、もっとファウルをせずに奪えるところもあると思うし、もっとうまくやれたかなとは思う」と満足はしていない。

「まだ始まったばかり。とりあえず今は生き残っていくために、与えられたことをしっかりやっていかなくちゃいけないと思う。監督の要求にもっと応えていかないと」。日本代表の力になるため、日々研鑽を続ける覚悟をあらためて示した。

(取材・文 矢内由美子)