前日練習を踏まえたうえでの予想スタメン。注目の南野はベンチスタートか。現代表でゴールを量産するCF鈴木の爆発が期待される。

写真拡大 (全2枚)

ポイント1|盤石の暑熱対策
 前日のプレマッチ・カンファレンスで、手倉森誠監督は「暑熱の順化はできた。コンディションは上がってきて、万全の状態で挑める」と力強くコメントしている。大島僚太も「外にいきなり出たらクラクラします」と言うものの、「でも、試合になったらそうも言っていられないので、しっかり戦いたい」と気持ちを引き締め、中島翔哉は「(暑さには)だいぶ慣れてきた。辛くても走るしかない」と覚悟を決めている。
 
 トップ下での先発が予想される浅野拓磨は、「徐々に太陽も沈んでいくし、暑いなかでの戦い方であったり、涼しくなってからのゲームの進め方もチームで考えながらやっていきたい」とイメージする。チームはすでに3月16日に現地入りし、10日間をかけて身体を慣らしてきた。予選3試合のうちで唯一、夕方のキックオフではあるものの、大きな不安はなさそうだ。
 
ポイント2|鍵を握るセットプレー
 効率良く得点を奪うにせよ、実力差があると予想される相手に失点を許さないためにも、セットプレーは「一番大事な部分になってくる」(遠藤航)。セットプレーの練習は今週に入って2回、行なわれたようだが、「集中して、攻撃の時はしっかり点を取って、守備の時はゼロに抑えるという意識をみんなで共通して持って練習できた」(遠藤)と抜かりはない。
 
 長身の鈴木武蔵はもちろん、CKからの打点の高いヘッドを得意とする岩波拓也も遠藤もスタンバイ。CKでの守備時にはしっかりと撥ね返して、「カウンターも僕の持ち味」と言う浅野が前線に残って速攻を仕掛けるパターンも確認済みだ。
 
 初戦特有の硬さから、攻めあぐねる展開で焦りが生じてしまう可能性は否定できない。そういった意味でも、セットプレーのチャンスは確実に仕留めて勢いに乗りたい。
 
ポイント3|最多得点者のプライド
 手倉森ジャパンでは立ち上げ当初から前線のレギュラーとしてチームを牽引してきた。現体制では中島と並び、最多得点(11ゴール)を記録する鈴木は、前日練習後には地元マレーシアのメディアからも単独で取材を受けるほど注目度は高い。
 
 今予選では久保裕也、南野拓実という欧州組のアタッカーが合流している。彼らはチームメイトであるから「団結して戦っていきたい」と語る鈴木だが、「もちろんライバルなので、負けたくない気持ちはあります」と正直な想いも口にする。それだけに、マカオ戦では、その胸に秘めるプライドに懸けてでもゴールという結果を示したい。
 
 鈴木と同様にスタメンと見られる右SBの松原健は新潟の同僚で、ふたりのホットラインは現チームの大きな武器のひとつでもある。昨年のアジア競技大会からコンスタントにゴールネットを揺らしている男は、このマカオ戦で自らの存在価値を改めて証明するに違いない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)