体のサイズ、フィジカル、狡猾さ…ハリル監督が国内組に“ダメ出し”

写真拡大

 国内組への強烈な“ダメ出し”だった。25日夜に海外組と国内組に分けてミーティングを行ったバヒド・ハリルホジッチ監督。FW宇佐美貴史(G大阪)は「プレーの要望もそうだし、これからの先の要望もそう。Jリーグの中でどういう感じでやってほしいかという話だった」と、国内組のミーティングで伝えられた内容を説明した。

 DF槙野智章(浦和)はより具体的に踏み込んだ。「体のサイズを大きくすること。そして球際。そこは監督も強く言っていた。あとはもっとズル賢くなれと」。欧州組は普段からプレッシャーや球際、当たりの強さなど、フィジカル的に高いリーグでプレーしている。その点で指揮官がJリーグに物足りなさを感じていることもうかがわせた。

「監督は今の自分たちにできていないところをハッキリ言ってくれる」。元海外組でもある槙野は「各々がやらないといけないし、伸ばさないといけない。監督も自分たちに(伸びる)可能性があるから言ってくれていると思う。褒めるところは褒めるし、ダメなところはダメ。メリハリが利いている」と、そのメッセージを前向きに捉えている。

 FW川又堅碁(名古屋)は「フィジカルの面でもっと上げないといけないと。3年後を見据えていくというテーマだった」と語る。2018年のロシアW杯で世界と対等に渡り合うためにも、国内組のフィジカル強化、肉体改造は必須と考えているようだ。

 長期的な視点に立って国内組にハッパをかけたハリルホジッチ監督。川又は指揮官のゲキに「海外の選手に負けないフィジカルを付けないといけないということ。3年後を本気で目指すなら、自分に足りない部分は分かっている。それを身に付けたい」と、刺激を受けた様子だった。

(取材・文 西山紘平)