香川真司 (撮影:岸本勉・PICSPORT)

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ハリルホジッチ監督がメンバー発表をした際に持っていた紙には、トップ下に香川真司の名前が書いてあった。トップ下で先発となれば、2013年9月13日、長居でのグアテマラ戦以来だ。しかもその試合で本田圭佑はベンチスタート。香川は本田とともにピッチに立った試合で、トップ下の位置を明け渡し続けていた。

新チームがスタートして3日目、コンディションや新監督の下での役割について聞かれたとき、香川は慎重に言葉を選びながら答えた。

「そこまで時差ボケもないので大丈夫です。このチームでは長くやっていますし、求められるものも大きい。そういう意味ではチームが勝てるように努力していきたいと思います」

ところが、「トップ下での起用も噂されているが、どう思っているか」という質問が飛んだときから、香川が話をするテンポがグッと上がった。表情も明るくなる。

「もちろんね、自分にとっては一番慣れ親しんでいるポジションですし、そこでやれたら楽しいのですが。(自分にとっては)いかにゴールやアシストを増やして得点に絡んでいけるかというのが課題なので、どうやったら点を取れるかというのを意識していきたいと思います」

新監督はどうなのか。

「すごく雰囲気もピリッとして、引き締まったトレーニングができているし、緊張感のあるトレーニングができている。それは自分たちにとってはいいことですし、その中で高い要求がありますから、その雰囲気の中でやれることはチームの力も上がってくるのではないかと思います」

「(監督は)もう一歩、二歩上をいかなければいけないという話をしています。それは一つひとつのプレーにしてもそうですし、個人的なものに対してもそうです」

そしてアギーレ前監督との違いは何なのだろうか。

「より3枚、4枚が絡んだところを意識しなければいけない。みんなの意思疎通ができば非常に面白いサッカーができるのではないかと思います」

守備に追われて良さを発揮できなかったセントラルMFから攻撃の中心のトップ下へ。ハリルホジッチ監督は香川の責任を重くするとともに、輝きを取り戻させようとしている。

【日本蹴球合同会社/森雅史】