最近、観光地などでよく見かける、先端にスマートフォンを取り付け自分たちの姿を撮る棒、「自撮り棒」。当初は韓国からの輸入品が主流だったこともあり、一部の雑貨店や通販でなければ入手しづらかった。最近では家電量販店やディスカウントストアなどで専用コーナーが設けられ、サンプルを試して買えるようになっている。伸ばしたときの全長は90〜100センチが多く、120センチの「ロング棒」もある。

 シャッターを切る方式には、スマホのセルフタイマー機能で撮影するもの、無線で動作するスイッチを使用するもの、専用コードをスマホに繋ぐものの3種類がある。

 その歴史は意外に古く、1980年代にはすでに日本のカメラメーカーが付属品として開発、特許を取得していた。当時はそれほど話題にならなかったが、1990年代半ばには「日本の珍発明」として海外メディアに紹介された。

 それがスマホ全盛となったこの2〜3年、韓国・中国・インドネシアといったアジア各国で流行。2014年には米『TIME』誌が3Dプリンターなどとともに「ベスト発明」として取り上げ、日本に“再上陸”したのだ。

 自撮り棒は、逆輸入を経て30年越しにブレークを果たした。

※週刊ポスト2015年4月3日号