プレミアから熱視線を集めるコバチッチ。まだ20歳ながらクロアチア代表では19試合に出場している

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 クロアチア代表の若き司令塔をめぐり、イングランドで争奪戦勃発か。英紙『メトロ』によれば、アーセナルとリバプールがインテルで10番を背負うMFマテオ・コバチッチの獲得に動いているようだ。

 ロベルト・マンチーニ監督就任後、出場機会が減少しているコバチッチにいち早く興味を示したのがアーセナル。20歳のMF獲得に乗り出す経緯には、その才能への高い評価に加え、今季終了後にサンティ・カソルラやトマシュ・ロシツキー、ミケル・アルテタ、アブ・ディアビらがチームを去るかもしれないというチーム事情もあるという。また、イタリアではリバプールからの関心が報じられており、プレミアの2クラブによる獲得レースが繰り広げられそうだ。

 その一方で、コバチッチが所属するインテルのマンチーニ監督には、これまでMFトゥーレ・ヤヤ、FWステバン・ヨベティッチ、DFアレクサンダル・コラロフなど、2009年から4季指揮を執ったマンチェスター・シティから選手を引き抜く意向があると伝えられていた。ところが先日、インテルに対しFFP(ファイナンシャルフェアプレー)規則違反に伴う制裁が科されることが濃厚になったとイタリアメディアが報道。その場合は複数選手の売却を迫られると見られ、チーム内の序列が下がりつつあるコバチッチを放出する可能性は十分あると推測されている。

 コバチッチ自身はチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でプレーすることを望んでいるという。プレミアリーグで来季のCL出場権を激しく争う両チームにとっては、出場権の確保がコバチッチ獲得の“権利”を得ることにもなるのかもしれない。