ロンドン五輪組が共闘宣言!清武「永井のスピード生かす」

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 ロンドン五輪の再現で新監督にアピールだ。MF清武弘嗣(ハノーファー)が、2010年1月以来の代表復帰となったFW永井謙佑(名古屋)との共闘でゴールを奪うべく、意欲を燃やした。

「(永井)謙佑の速さを生かすのは一つのオプションになる。謙佑が生きるには出し手がいないといけないので、そうできるよう、しっかりプレーしたい」

 イメージしているのはU-23日本代表の一員として出場したロンドン五輪でのプレーだ。2012年7月29日に行われたグループリーグ第2戦・モロッコ戦の後半39分。清武がハーフウェーライン付近からDFラインの裏を走る永井へ浮き球のパスを送ると、永井は50m5秒7の快足で相手GKより一瞬先にボールに触り、ゴールをゲット。これが決勝点となり、日本は1-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 清武&永井の“コンビ弾”はこれだけではない。同年8月4日に行われたエジプトとの準々決勝では前半14分、清武が相手陣内でボールを奪い、素早くアーリークロス。GKとDFの間を狙ったグラウンダーのボールに永井が全速力で走り込み、GKをかわしてゴールを決めた。試合は3-0で勝利。日本は44年ぶりにベスト4に進む快挙を成し遂げた。

 

 非公開で行われているハリルジャパンのトレーニングでは、「スピードのあるパスで1人2人を飛ばすパスを出すことや、3人目の動き出しを意識している」という清武。「ボールのスピードだったり、プレーの展開のスピードだったりというのをすごく重要視しているのかなと思う」と、指揮官の意図をくみ取っている。

 メンバー発表会見でバヒド・ハリルホジッチ監督が「今までの日本には裏への動きが足りなかった」と指摘したことからも分かるように、永井のようなスピードスターへの期待は大きく、となれば清武のような味方の特長をうまく引き出すパサーが重宝されるのは自然の流れだ。

「みんな監督のサッカーを頭に叩き込むことに必死。要求は本当に細かいけど、そういうのを少しでも実践できればいいと思う」。年齢的にもさらなる台頭が望まれるロンドン五輪組。清武にはその自覚がある。

(取材・文 矢内由美子)