西川周作 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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今回の招集メンバーを発表する際、ハリルホジッチ監督は一枚の紙を手にしていた。そこには4-3-3のポジション別に、上から下へと選手の名前が書いてあった。上に書いてある選手の優先順位が高いのだろう。トップ下には香川真司、右FWには本田圭佑の名前が一番上にあることから、そう考えてもおかしくはない。

そのGKの項目で、一番上は川島永嗣だった。ところが2番目は川島の次に代表に呼ばれている西川周作ではなく東口順昭、そして西川は3番目にリストされている。

メンバー発表まで来日してからわずか1週間の監督が作ったリストだ。ビデオは見たかもしれないけれど、生でプレーを見る前に作ったから、気にする必要はないかもしれない。

「(リストは)見ましたよ! あの順番って意味があるんでしょうかね?」

話を振られた西川は、いつもながら明るく答えた。気にしていないのなら覚えてもいないだろう。表情には出さなかったが、内心燃えるものはあるようだ。だからこそ西川は監督に話しかけたのだろう。

「監督に『ボクは大分県の出身です!』って言っておきました!」

地元だから出たいという意思表示であることは間違いない。監督はどんな反応を示したのか。

「監督は『そうか、その情報は知らなかった。話してくれてありがとう。ボクはこれで君を1つ理解することができた』と言ってくれました」

監督はコミュニケーションを大切にしている、と西川は思ったそうだ。そしてリストトップに浮上できることを願っている。

「僕(2005年〜2009年に大分でプレー)と清武(弘嗣:大分市出身、2008〜2009年に大分でプレー)、森重(真人:広島県出身、2006年〜2009年に大分でプレー)の3人が揃ってチェニジア戦に出られたら最高ですよ!」

この強烈なアピールに監督は応えるのか。チュニジア戦の見所の1つでもある。

【日本蹴球合同会社/森雅史】