藤原竜也、ハムレット台湾公演に向けて意気込み「期待に応えたい」

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(台北 25日 中央社)俳優の藤原竜也が24日、台北市内で26〜29日に行われる蜷川幸雄演出の舞台「ハムレット」の記者会見に出席し、公演への意気込みを語った。

藤原は「大家好」(みなさんこんにちは)と中国語であいさつし、「素敵な劇場に呼んでもらえて嬉しいです」と台湾公演開催の喜びを語った。稽古について「(出演を)後悔するほど大変だった」と苦労を明かしながらも、「みなさんの期待に応えられるよう演じられれば」と自信をのぞかせた。

台湾での楽しみについて聞かれた藤原は「仕事でなければ」とした上で、「ハムレットは大変。シェイクスピア作品の海外公演も初なので、落ち着いて集中してやりたい」と観光などの予定はないと話した。一方で、前日にホテルの近くで食べたフカヒレが「おいしかった」と笑顔を見せた。

金森美弥子プロデューサーは、体調が芳しくないため訪台を断念した蜷川がこの日午前、役者を見送るため、車いすに乗り酸素ボンベを持って羽田空港まで来ていたとのエピソードを披露。蜷川は直前まで医師に相談していたものの、結局来られなくなったことを申し訳ないと話していたという。

公演は國家両庁院が主催する「台湾国際芸術祭」の招きで開催されるもの。4公演のチケットは発売から1週間で完売した。蜷川演出の舞台が台湾で上演されるのは、1993年の「王女メディア」以来22年ぶりとなる。

(名切千絵)