仏語を唯一話す川島がチームの架け橋に「やれることはすべてやっていきたい」

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文=青山知雄

 日本代表GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)が24日、一日遅れで代表合宿に合流。同じく遅れて合流した岡崎慎司(マインツ/ドイツ)とともに回復トレーニングを行い、フランス語を生かしてコーチングスタッフとチームの架け橋になることを明言した。

 同日午前にけがのためチームを離脱した興梠慎三(浦和レッズ)を除き、海外組を含めた全メンバーが揃った初めての練習。ただ、川島と岡崎は時差ボケを配慮し、ボールを使って少し体を動かしたのち、全体練習から離れて霜田正浩技術委員長と3人でランニングを中心とした回復トレーニングに務めた。チームがフィジカル練習を始めても別メニューで調整を続けると、一足早く練習を切り上げ、非公開練習の開始を受けてスタジアム外で待つメディアから取材を受けた。

 待ち構える大勢の報道陣を前に「人気者ですね。なかなかないですよ。ワールドカップ以上じゃないですか」と笑顔で質問に答えた川島は、ベルギーでプレーしていることもあってチームで唯一フランス語を話せる存在。フランスに自宅を構えるヴァイッド・ハリルホジッチ監督とも現地語で会話することができる。「基本は通訳の方がいますけど」と前置きしつつ、「直接話せることで監督だけじゃなくてコーチともコミュニケーションを取っていけるし、何か理解できないことがあれば、間に入っていこうと思っています。逆に監督やコーチの手助けもできると思うので、今までと変わらず、やれることをやっていきたいですね」とチームに貢献する姿勢を明らかにした。

 また、指揮官がアルジェリア代表を率いてブラジル・ワールドカップでドイツと対等に戦った件については、「監督にそれだけのサッカー哲学があるからだと思うし、それをチームにも浸透させていたから。結果は必然だと思う。世界的にはドイツやブラジル、スペインのような強豪国もいるけど、そこを乗り越えて強いチームと対等にできるのもサッカー。そのフィロソフィーやパッションがあるからだと思う」と話し、日本代表が一丸となってベスト16進出を果たした2010年の南アフリカ大会に触れて、「当時の自分たちにちょっとイメージが重なった部分はあった」と続けた。

 アジアカップの敗退と新監督の就任を受けて、「自分たちが残せなかった結果を、どれだけ見つめ直してやっていけるのかが新しい監督とのテーマになる。ここからもう一回新たなスタート。チームにもそういう雰囲気が確実にあるし、多くのメンバーが呼ばれていて競争が出てくるのは間違いない。それが自分たちのレベルを押し上げていく。ワールドカップ予選まで時間がないのは事実ですけど、サッカーも人生も計画どおりに物事が進むわけではないですから。自分たちにできるのは、監督のアイデアを少しでも早く吸収してピッチで表せられるか。結果をもう一度取り戻すんだという強い気持ちを持つことも大切。やれることをすべてやっていきたい」と続け、新体制のスタートと明るい未来に思いを馳せた。