「アポロ」という名のホップと「宇宙酵母」でつくるビール、4月に米国で発売

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宇宙に打ち上げられて4分間の無重力状態を経験した酵母でつくったビール「Ground Control」が、4月に米国で限定販売される。

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米オレゴン州ユージーンに本拠を置くNinkasi Brewing Company社は、来たる4月13日(米国時間)、苦労の末に得た「NSP」プロジェクトの成果を発売する。

このプロジェクトは、酵母菌を宇宙に送り出してから回収し、それを使って美味しいビールをつくるという「Ninkasi宇宙計画(NSP)」だ。

Ninkasi社が発売する「Ground Control」(地上管制)は、アポロ、ブラヴォ、コメットという3種類のホップに、宇宙酵母を加えて醸造された「インペリアル・スタウト」だ。

風味づけとして、オレゴン産のヘーゼルナッツトウシキミカカオニブ(焙煎したカカオ豆の胚乳部)も入っている。

Ninkasi社が最初に試みた打ち上げ「Mission One」は、2014年7月にネヴァダ州のブラックロック砂漠で行われた。しかし、宇宙から帰還した機材は、着地の予定地から15kmほど離れた場所に落下してしまったので、酵母が見つかるまでに27日かかった。

酵母はとてもデリケートで、非常に狭い温度範囲内でしか生きられない。誰もが想像するように、ネヴァダ州の砂漠に放置された27日間はこの範囲を超えていた。しかし、Mission Oneに払った犠牲は無駄にならなかった。

NSPはグループを再編成し、2014年10月に再び打ち上げを実施したのだ。今回は、デンヴァーに本拠を置き、個人向けの打ち上げサーヴィスを提供するUP Aerospace社の協力を得て、ニューメキシコ州のトゥルース・オア・コンシクエンシーズ付近で行われた。

ロケット「SpaceLoft 9」は、酵母が入った6本の小瓶を載せて、地上から約120kmの高さまで飛んだ。

その後、外気圏で4分間の無重力状態を経験したのち、酵母は地上に落下し、NSPのチームが回収してオレゴン州に搬送。試験の結果、醸造可能と判断された。

Ground Controlは、太陽放射でスーパーチャージされたわけではなく、飲んだら『スタートレック』のロミュラン人になれるわけでもない。しかし、この地上でさえ酵母を生かしておくために多くの醸造所が苦労していることを考えると、酵母を入れた6本の小瓶を宇宙に打ち上げ、問題なく回収し、市販できるビールを醸造するのは相当な偉業だ。

Ground Controlは、22オンス(600g強)の限定版ボトルで、20ドルを少し切る価格で販売される予定だ。数量限定、1回限りの販売になるため、可能なら手に入れておくべきだろう。今回のバッチはわずか55バレル(樽)分しかない。

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